『アメリカのNo.1シンガー・ソングライターであるJ.T.が発表する5年振りのオリジナル・アルバム!スティーヴィー・ワンダー、スティング、ショーン・コルヴィン他豪華ゲスト参加。』
ラテン風のパーカッションとヴァレリー・カーターらの男女混合コーラス隊がさわやかな「Line'Em Up」で始まる本作では優しいジェイムズ(弟リヴにも負けないくらい)が聴けます。また「Gaia」でのブランフォード・マルサリスの官能的なソプラノ・サックスも美しく、他にもマイケル・ブレッカーやスティーヴィー・ワンダー、ヨー・ヨー・マー、スティングらが見事、適材適所に配され、素晴らしい作品にしあがってます。
本作は前作「NEW MOON SHINE」をプロデュースしてくれたドン・グロルニックに捧げられており、そのドンや兄アレックス、父などを続けて亡くした悲しみから、まさに一歩踏み出そうとしているのが詩からもうかがえます。
弟リヴのアルバム「BICYCLE」の中の「Boatman」に兄ジェイムズがコーラスで参加してましたが、今度はその曲をジェイムズが取り上げており、聴き比べると、キーも違うし、バックの編成も違うのに、サビの部分は同じ香りがするから不思議です。ただ、アラスカの川を下りながらこの曲を書いたリヴのほうが、少しだけ楽しそうに唄ってるような気もします。
それにしてもヒドゥン・トラックの「Hangnail」は何なんでしょう?まるで西部劇のテーマみたいな曲です。