『スティヴン・スティルス率いるマナサス、2ndアルバム。
ラテン、カリプソなど新しい要素も詰め込み、スティルスの持てる才能すべてを注ぎ込んだ快作。』
前作「MANASSAS」でブルーズ、R&B、ラテンなどの自らのルーツに、カントリー・フレイヴァーを加え、
いろんなスタイルのアメリカン・ロックを披露してくれました。
ジョー・ウォルシュの参加を得て前作よりハード・タッチな作品になりましたが、
スティルスお得意のラテン風「Pensamiento」、カントリー・ロック風「So Many Times」、
ブルーグラス調「Do You Remember The Americans」などの新しい試みもありますが、
前作のようにテーマ別に構成されているわけでもなく、やや散漫な印象も受けます。
しばらくして、主要メンバーのクリス・ヒルマン、アル・パーキンス、ポール・ハリスが
サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド結成のため脱退し、マナサスは自然消滅します。
スティルス、手の内を見せすぎちゃいましたね。