『30年憧れた音がここにある。
"音の神様" スティーリー・ダン、3年ぶりのニュー・アルバムに、
スペシャル映像収録のDVDをカップリング!!』
本作は最少メンバーでレコーディングされました。
ドラムスのキース・カーロックやギターのジョン・ヘリントン、ヒュー・マクラッケン
、ピアノのテッド・ベイカーらは引き続きフェイゲンの2006年の「MORPH THE CAT」にも参加してます。
タイトルの「Everything must go」は「すべて精算するしかない...」という意味で、
「店じまいセール」などで使われる常套句だそうです。
そういえば、1曲目の「The Last Mall」もショッピング・モールの閉店を唄ったもので、
「The Last Mall」から最後の「Everything Must Go」の間のストーリー性をみつけようと思いましたが、
私にはイマイチわかりませんでした。
間の曲はどちらかというと、前作「TWO AGAINST NATURE」での、若い頃を振り返ったような内容の作品です。
サウンド的には再結成以降の流れの音で、
70年代後半の作品のようなフュージョン・タッチを感じる部分がずいぶん少なくなりました。
起用されたミュージシャンもロック・フィールドの人が多いので仕方がないでしょう。
風刺や毒気が少なくなった分、サウンドも少し明解になったという感じです。
「Slang Of Ages」ではベッカーがヴォーカルを聴かせてくれますが、
あの「11TRACKS OF WHACK」のような「ダルそうな」唄い方ではなく、
これはこれで新しいダンの魅力に思えました。