『壮大なスケールとハートからしぼり出された切ないメロディ。
洗練された全開のシカゴ・サウンドで綴る、これぞ待望の新作!!』
永いこと、シカゴはまともに聴いてませんでしたが、今回新譜を聴いて、正直唖然としました。
「僕の好きだったシカゴではない!」
熱烈なシカゴ・ファンのジェイ・ディマーカス(ラスカル・フラッツ)が
プロデュースをかってでた作品で、シカゴのメンバーで録音したベーシック・トラックから
ドラムスとギターを中心に、外部のスタジオ・ミュージシャンに差し替えられているそうです。
久々にオリジナル・アルバム発表にこぎつけたまでは良かったのですが、
そのプロセスにはいろいろ問題を引きずりそうな要因がなければいいのですが...。
3管もただ名前を連ねているだけで、まったく淋しい限りです。
硬派な男臭さが魅力だったシカゴは今や、時代に迎合したトレンドをうまく盛り込んだ新しいバンドに
生まれ変わった、ということでしょう。
(ビル・チャンプリン加入時点で私のシカゴ歴は終わりました)
付属のメンバーのコメント記事を読む限りでは、
必ずしもメンバー全員のモチベーションが維持されているわけではないような感じで、
そこら辺が今後のバンド活動に少なからず変化が出そうで気になるところです。