『60年代末から70年代にかけて、ロック・シーンのキー・パーソンのひとり、
スティヴン・スティルスのファースト・ソロ・アルバム。
名曲「愛への讃歌」や、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンとの共演ナンバーなど、
聴きどころ満載の全10曲。』
C,S,N&Yの「DEJA VU」の前にはロンドンでベーシック・トラックのレコーディングを完成させていたようで、
ロンドン・セッションではジミヘン、クラプトン、リンゴが参加、
LAに戻り、C&Nやジョン・セバスチャン、キャス・エリオットなどの協力を得て
「DEJA VU」の半年後に発表となりました。
「愛への讃歌」はC,S&NやC,S,N&Yのアルバムに出し惜しんだ作品と言われ、
ソロデビュー用に温存していたようです。
コーラスも厚いです。(C&N、セバスチャン、リタ&プリシラ)
ジミヘンやクラプトンの参加が本アルバムの存在価値の一つのように言われていますが、
両者とも「らしくないプレイ」でそんなに存在感はありません。
この程度ならスティルスのギターでも何とかなったんじゃないの?と思いますが、
やはりこの時期、1枚のアルバムにジミヘンとクラプトンが名前を連ねている、ということに歴史的価値があるのです。
スティルスらしさが出ているのは「愛への讃歌」、ゴスペル風の「Church」、
ブルージーなアコギ弾き語りの「Black Queen」の3曲でしょう。
上の2番目の写真は、「Black Queen」のクレジットに出てくる「Jose Cuervo Gold Label Tequila」です。
これを飲んだ後、一人で「Black Queen」をレコーディングしたと言われています。