前作では復活ピーター・アッシャー・プロデュースからセルフ・プロデュースになり、
本作ではドン・グロルニックがプロデュースを担当してます。
サウンドがかなりスッキリ、カッチリとしています。
例によってマイケル・ブレッカーのサックスが入ったりと、NYぽいというか、
都会ぽいサウンドが当たり前になった80年代のJ.T.ですが、
スティールやフィドルをフィーチャーしてカントリーぽく仕上げた「Runaway Boy」などを聴くと
なぜかホッとします。
ピアノとヴァイオリンをバックにしみじみと唄い上げる「Valentine's Day」、
ローズマリー・バトラーなどのコーラスが印象的な「Sun On The Moon」など、
カッチリ仕上がった中にも、ホッと気を抜けるところがあっていいですねぇ。
そしてブラジルっぽい「First Of May」、このあたりのサウンドで新境地を拓いて欲しいです。