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 「THAT'S WHY I'M HERE」     1985

 『変わりゆく人々へ、等身大のJ.T.から久々の私信。
ジョニ・ミッチェル、ドン・ヘンリー、ブレッカー兄弟らが参加。
ノスタルジックな音作りが温かい。』

 結局、カーリーはラス・カンケルの元へ...。

 復活ピーター・アッシャーのプロデュースが何作か続きましたが、
本作はセルフ・プロデュース(フランク・フィルペッティという人が共同プロデュース)となり、
歌詞の内容もかなり私的なものとなっているようです。
唄い方も穏やかになったような気がします。

 ブラジルへの憧れを唄った「Only A Dream In Rio」はサビのコーラス部分がブラジルっぽくて
好きな曲です。また弟リヴの「Going Around One More Time」も若干テンポを落とし、
ハツラツと唄ってたリヴに対し、優しさが滲み出た唄い方でJ.T.なりに表現してます。
そしてハート&ロヂャースの「My Romance」も完璧にJ.T.節になってるし、
バディ・ホリーの「Everyday」も「他人の曲ばかりヒットする」というJ.T.のジンクス通り
快調にチャートを昇ったようです。

 本アルバムに収録されている曲のうち、カヴァーが4曲もあり、
それも様々なタイプの曲なのですが、J.T.の曲と並べて聴いて、
まったく違和感がないのが不思議です。
前作から4年のインターバルの間に離婚を含め、いろんなことがあったようですが、
穏やかな唄い方といい、内省的な詩といい、ファンはますますハマりますねぇ。