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 「DAD LOVES HIS WORK」     1981

 『時の流れを乗り越えた男のダンディズム。笑顔の中にユトリと自信があふれる。
西海岸の香りをタップリつめて、明るくすがすがしいサウンドとヴォーカルが魅力の最高作。
ピーター・アッシャー・プロデュース。J.D.サウザーとのデュエット曲「憶い出の町」を収録。』

 始めての笑顔でのジャケットです。
タイトルの「DAD LOVES HIS WORK」とは、妻カーリーに「もっと家族と一緒に過ごして欲しい」
と訴えかけられた時の、ジェイムズの回答だそうで、邦題の「ダディーズ・スマイル」とは
全然ニュアンスが違います。

 前作に続き復活ピーター・アッシャーのプロデュースで、ダニー・クーチーは参加せず、
ワディ・ワクテルとダン・ダグモアがギターを担当してます。

 J.D.サウザーと共作の「Her Town Too」はどちらかというとJ.D.サウザーらしい
作風ですが、J.T.らしい部分もうまく調和されたメロディ・ラインだと思います。
またJ.T.としては珍しく過激で攻撃的な歌詞の「Stand And Fight」も
力強いロックンロールです。
「Believe It Or Not」「Sugar Trade」あたりを聴くと、J.T.の原点に戻ったかのような
錯覚に陥ります。何か嬉しさがこみあげてきます。

 また本作はジェイムズの作品(共作も含め)だけで構成された初のアルバムではないでしょうか。
前作のような散漫な印象はなくなりホッとしました。
なお、カーリーは参加しておりません。
翌年、正式に離婚します。