『時の流れを乗り越えた男のダンディズム。笑顔の中にユトリと自信があふれる。
西海岸の香りをタップリつめて、明るくすがすがしいサウンドとヴォーカルが魅力の最高作。
ピーター・アッシャー・プロデュース。J.D.サウザーとのデュエット曲「憶い出の町」を収録。』
始めての笑顔でのジャケットです。
タイトルの「DAD LOVES HIS WORK」とは、妻カーリーに「もっと家族と一緒に過ごして欲しい」
と訴えかけられた時の、ジェイムズの回答だそうで、邦題の「ダディーズ・スマイル」とは
全然ニュアンスが違います。
前作に続き復活ピーター・アッシャーのプロデュースで、ダニー・クーチーは参加せず、
ワディ・ワクテルとダン・ダグモアがギターを担当してます。
J.D.サウザーと共作の「Her Town Too」はどちらかというとJ.D.サウザーらしい
作風ですが、J.T.らしい部分もうまく調和されたメロディ・ラインだと思います。
またJ.T.としては珍しく過激で攻撃的な歌詞の「Stand And Fight」も
力強いロックンロールです。
「Believe It Or Not」「Sugar Trade」あたりを聴くと、J.T.の原点に戻ったかのような
錯覚に陥ります。何か嬉しさがこみあげてきます。
また本作はジェイムズの作品(共作も含め)だけで構成された初のアルバムではないでしょうか。
前作のような散漫な印象はなくなりホッとしました。
なお、カーリーは参加しておりません。
翌年、正式に離婚します。