キャプリコーンでの最後のアルバムです。
兄譲りの寂寥感をもった曲と、ハッピーな感じの曲が混在してます。
兄から影響を受けたのか、ひょっとしてこの人が兄に影響を与えているんじゃないか、
と錯覚するほど似た部分もありますが、兄ほどコード運びに気をつかってない分、
印象的には「ハッピー」に聴こえるのでしょうか。
カヴァー曲は2曲で、スタンダード「オーヴァー・ザ・レインボゥ」、3拍子にアレンジされ、
エレピなども入り、かなり楽しげな「虹の彼方に」でした。
この曲は20年後のアルバム「GOOD FRIENDS」でもリメイクされてます。
もう1曲はビートルズの「If I Needed Someone」、アコギの弾き語りで、
管と弦がかぶさってくるアレンジで、ゆるいテンポでプレイされ、これもJ.T.っぽいですね。
またオリジナルの「Let Me Go Down」も弾き語り調からブラスやオーケストラが入り、
バジー・フェイトンのギターもフィーチャーされ、段々と盛り上がる、
リヴにしては珍しい構成の曲です。でもやはり、どこかでジェイムズを感じるから不思議...。