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 「PRETZEL LOGIC」     1974

 バンドのメンバーの他に、ジム・ゴードン、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、チャック・レイニー、
ディーン・パークス、ティモシー・シュミット、ウィルトン・フェルダーなど豪華ゲストを迎えた3rdアルバムです。
「豪華ゲスト」というよりも、彼らセッションマンによって作られた作品で、
バンドのメンバーはソロのダビングのみの参加となってしまったようで、
結果的にはサウンドはより緻密なものになりましたが、ツァーでのクオリティが維持できなくなり、
後にジェフ・バクスターらが脱退し、バンドとしてのダンは事実上解散し、
「スタジオ・ダン」が誕生することになります。

 A-1「Rikki Don't Lose That Number」というヒット曲を産んだ作品ですが、
デューク・エリントンのA-5「East St.Louis Toodle-O」や、
チャーリー・パーカーの名を拝借した「Parker's Band」では今までにないほど
あからさまにジャズ・エッセンスを振り撒いています。
その「Parker's Band」でのジム・ゴードンとジェフ・ポーカロによるものと思われるツィン・ドラムスも迫力モノです。
また、ストリングスを導入したB-2「Through With Buzz」なども新鮮に聞こえるし、
B-3「Pretzel Logic」でのハーモニー・ワークとギター・ソロ(誰でしょう?)も
「洗練されたダン」への過渡期のサウンドともいえるでしょう。

 とにかくバンドを解体してまでも、より緻密なサウンドを追究するダンでした。