21歳でデヴューし、得意のスライド・ギターを駆使してブルーズを表現してきた彼女ですが
、一部のブルーズ・ロック・ファン以外にはなかなか受け入れられなかったようです。
ジャケ写真のカッコいいこと!ギター・ストラップ、ベルトのバックル、そしてボニーの表情、
本作制作時は40歳、まさに女盛り。
ドン・ウォズをプロデューサーに迎え、たしかにスライド・プレイは減ったけど、
決してブルーズ色が薄まったわけじゃないんですが、なんか泥臭さがなくなり、
昔からのファンにはちょっとモノ足りない...。
本作がヒットし、グラミーの数部門で受賞したとか。でもやっぱりモノ足りない...。
と言いつつ、しっとり聴かせる「Too Soon To Tell」なんかもいいなぁ。
そしてここでも使われてます、ジョン・ハイアットの曲。
「Thing Called Love」、これにはスライド・プレイは欠かせなかったでしょう。
あ、そうそう、ハービー・ハンコックのピアノで唄う「I Ain't Gonna Let You Break My Heart Again」の
ミスマッチぽさも結果オーライ!でもちょっと唄いにくそう?
オープニングとエンディングはボニーのオリジナルですが、
エンディングの「The Road's My Middle Name」でやっと本領発揮。これを聴くとホッとしますね。