デヴィッド・パーマーが抜け(バッキング・ヴォーカルでのみ参加している)5人編成になったダンの2nd。
A-1「Bodhisattva」は軽快なロックンロールで、間奏のギター・ソロもかなりスリリング。
A-2「Razor Boy」にはレイ・ブラウンがベースで参加しているのですが、
ここら辺りからジャズ&クロスオーヴァーの人脈が広がっていきます。
この曲でのバクスターのスティールも見事です。
全体に、基本はストレートなロックンロールなのですが
A-4「Your Gold Teeth」の間奏やエンディングのキーボードのように、
ディテールとしてジャズっぽいアプローチが前作より強まってます。
そこがダンの大きな魅力でしょう。
ヴァイブのヴィクター・フェルドマンや、アーニー・ワッツらのホーン・セクションは別として、
リック・デリンジャーやレイ・ブラウンの参加意義が永年の私の疑問です。
リック・デリンジャーのスライド・プレイなら、メンバーのバクスターで充分すぎるほどこなせるはずだし、
レイ・ブラウンのベースもよほど注意深く聴かないとわからないほどなのですが...。
ま、いづれはベッカー&フェイゲン以外はゲスト・プレイヤーで固めてしまうことになるのですが。
ジャジーなテイスト以外にも、B-2「My Old School」のように
コーラス・ワークやブラスを使ったファンキーなナンバーもあり、
デヴュー作よりかなり進化(多様化)しているのがわかります。
しかしデヴュー作ほどは売れなかったんですよねぇ。