『伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンを題材としたウォルター・ヒル監督による名作。
ライ・クーダー本領発揮、ファン必聴の1986年度のサウンドトラック!!』
かの名曲「Crossroads」も、ライの手にかかり、ボビー・キングらのコーラス隊が加わると、
このようなサウンドになるんですね。初めて聴いた時はちょっと拍子抜けでした。
「Cotton Needs Pickin'」でヴォーカル、ハーモニカでフィーチャーされている
フランク・フロストなるブルーズマン、60年代に活躍した人ですが、この映画の
ロケ隊によって再発見され、88年に「MIDNIGHT PROWLER」、92年に「DEEP BLUES」
を吹きこんでます。またなぜか、ヴァン・ダイク・パークスが「See You In Hell,Blind Boy」
でピアノを弾いており、これがまた全体の流れの中で異様な雰囲気を創り出してます。
曲によっては、フランク・フロストやジム・ディッキンスン、エイミー・マディガン、
ジョー・セネカ、そしてコーラス隊などにヴォーカルをまかせているライは、まさに
「音楽監督」になりきってます。そしてラストは大御所サニー・テリーのハーモニカを
フィーチャーした「Walkin' Away Blues」で渋く締めくくってます。
ところで、映画音楽に携わったきっかけは、自身のソロ・アルバムやツァーでは
メシが食えなかったから、というのが面白いですね。