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 「BLUE CITY」     1986

 しょっぱなから、「ライのヴォーカルってこんなにワイルドだったっけ?」
と思わせる「Blue City Down」、スライドも冴え渡り、
またボビー・キングらのコーラス隊もライのソロ・ワークの延長線上みたいで、
サントラということを意識させないオープニングです。

 一転して「Nice Bike」では、マカロニ・ウェスタン風のトレモロ・ギターが
「あ、これはサントラだったんだなぁ」と、思わせる音です。
映画の内容は西部とはまったく無関係なのですが。

 そしてジョニー・キャッシュ風に唄う「Don't Take Your Guns To Town」、
この唄の詩もそうですが、本アルバム全編に西部を意識させる何かが潜んでます。

 70年代のテックス・メックス追究の旅、そして80年代のリズム&ブルーズへの回帰、
さらに本作の西部風と、ライの音楽的土壌は広がる一方で、
映画音楽家としてのライからも目が離せません。