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 「ANOTHER TOMORROW」     1996

 『予期せぬ出会いの新鮮さは、胸いっぱいの懐かしさ。
「日付変更線」「プールサイド」など往年の名曲のセルフカヴァーを含む
2年半振りのニューアルバム。』

 「日付変更線」「夜間飛行」「プールサイド」「ピストル」のセルフ・カヴァー曲と
ラストの「上を向いて歩こう」はDAVID GARFIELDという人がアレンジとキーボードを担当してます。
この方はジェフ・ポーカロのトリビュート・アルバムなどを作った人で、
南さんの名曲を、イメージを損なうことなく見事にリメイクしてます。
(録音はハリウッドのRECORD PLANT)

 名曲「プールサイド」・・・来生えつこさんの詩で、
3本の指に入る「マイ・フェイヴァリット」です。
イントロがオリジナルと替わってますが、まったく違和感なし。
プールで泳いでいる女性を、見守る男の心情を唄ったもので、

 私ならだれのものにも
 なりませんからねと
 ただひとことだけ
 すげなく釘をさしたね

 プールを「小さな宇宙」「青いスクリーン」と表現する、来生ワールドが展開されます。

 新曲「I Love You」は、確かTVドラマに使われてたような...

 どんなに遠く離れていても
 海と雲と 僕の愛を
 君に届けよう
 世界中でたった一人になっても
 君を愛してる

 といった、ちょっとくすぐったくなる詩で、詩は南さんご自身です。
もの哀しいピアノのイントロがたまりませんねぇ。
そして優しく丁寧に唄われた「上を向いて歩こう」、ちゃんとなってます、南節に。