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 「立ち眩みLIVE」     1999

 『かれのしゃがれ声の中には本物のブルースの魂が宿っていて、
ときにぞっとするほど乾いた情景を描きだすことがある。(曽我部恵一)』

 『ブルース・クリェーション~DEW~大滝詠一「ナイアガラ音頭」とあるときは衝撃のブルースマン、
またあるときはナイアガラの音頭歌手として日本のロック黎明期よりシーンの要所にて存在感を示してきた
布谷文夫の最新録音盤!!』

 布谷さんの名は大瀧師匠のアルバムで以前から知ってましたが、
ソロ・アルバムを聴いたのは本作が初めてでした。
「音頭歌手」とか「新民謡歌手」というイメージが強かったのですが、根っからのブルーズマンなんですねぇ、これが。

 ちょっと暑苦しい感じのヴォーカルの「夏バテ」「冷たい女」、
また師匠の「颱風」では「BINBO!BINBO!」「福生!福生!」「AMERICAN WOMAN」などお得意のフレーズも飛び出します。
ヴァンモリの「Gloria」では彼の魅力である「和製英語」が炸裂!
途中のメンバー紹介では「I am Ondo-singer、Ondo is beautiful!Ondo is crazy!」と言ってるのがおかしい!
続く名曲「上を向いて歩こう」までもスロー・ブルーズにしてしまうほどのブルーズマンですが、
彼の本領発揮は「達者でナ」「Let's Ondo Again」などでの民謡風かつブルージーな節回しでしょう。

 ちょっと特異なシンガーには違いありません。