『これぞムーディー・ブルースの事実上のデビュー・アルバム。
大胆なオーケストラの導入、トータルなアルバム創り、
その後発表された全てのトータル・アルバムの先がけともいえるこのアルバムは、
正にプログレッシヴ・ロックの歴史的金字塔だ!』
「The Day Begins」~「Dawn」~「The Morning」~「Lunch Break」~「The Afternoon」~
「Evening」~「The Night」と、人間の一生を一日に例えた内容で、
当時のデッカ・レーベルの「ドボルザークの新世界をポップス化する」という意向の元に
制作されたそうです。
各メンバーのソロをフィーチャーするでもなく、フォーク・ロック調のサウンドに
オーケストレーションを乗せ、淡々と表現してますが、
「サテンの夜」だけでも本作の存在価値は大きいと思います。
ギタリストのジャスティン・ヘイワード作のこの曲は、一日の最後を締めくくるにふさわしい内容で、
メロトロンもふんだんに使われ、プログレらしさを感じさせるナンバーでした。
そういえば、以降、曲間をオーケストレーションやナレーションでつなぐ手法が流行りましたね。