21世紀になってから発掘、発表された1993年アムステルダムでのライヴ音源で、
音質はブート並みです。
「Continental Op」で始まりますが、ドラムスとベースの音量のバランスが悪く、
せっかくの好演がもったいないです。
続く「Moonchild」ではオクターヴ奏法のようなイフェクターを使用しながら、
いつものロリーとは雰囲気の違うフレーズを作り上げています。
マディ・ウォータースの作品「Mean Disposition」では準レギュラーのマーク・フェルサムが
ハーモニカで加わり、スロー・ブルーズが堪能できます。
ロリーのギターもブルージーで、私的にはかなり好きなタイプのプレイです。
「Jailhouse Rock」やビートルズの「Revolution」、「La Bamba」などを取り上げたりと、
いつになく選曲にも趣向が凝らされていますが、往年のロリー・ファンは、
やっぱ「Messin' With The Kid」で一安心!でしょう。
72年の「LIVE IN EUROPE」での名演から21年後の93年のヴァージョンには
ハーモニカやキーボードも加わり、70年代のハイ・テンションを彷彿とさせ、
ちょっとニヤリ!でした。