『伝説のグループ、コラシアムの総帥ジョン・ハイズマンがリーダーとなり結成された
唯一無二のスーパー・グループ、テンペスト。
天才ギタリスト、アラン・ホールズワースの驚異のギター・ワークが光る伝説の一作!』
71年にコラシアムを解散させたハイズマンはテンペスト結成に向け、
ディヴ・クレムソン(元コラシアム)に声をかけましたが、
すでにハンブル・パイ加入が決まっており、結局ホールズワースに落ち着いたとのことです。
もしクレムソンが加入してたら、コラシアムからジャジーな要素を薄め
ブルージーなフィーリングを加えたバンドになっていたかも知れません。
ここでのホールズワースのギターは、メロディアスなパートや、速弾きテクなども聴け、
以降のソフトマシーンやゴング、ソロの「ヴェルベット・ダークネス」などとは違い
ハードロックっぽいフレーズが堪能できます。
またハードロック・バンドとしてとらえた場合、当時、パープルやツェッペリン、ヒープなど、
けっこうハイ・トーン・ヴォーカルやシャウト・スタイルが多かった中、
ポール・ウィリアムスはどちらかというと、「ガラガラ声」のちょっと暑苦しいヴォーカルでしたが、
アランの繊細なギターには合ってるかも。
一番好きなトラックはB-1「Up And On」で、イントロのアランのメロディアスなギターと
、ヘヴィーなリズム、ポールの力強いヴォーカルとハイズマンの正確なドラミングが聴けます。