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 「ONE FROM THE HEARTS」     1981

 『粋なジャズ&ブルース感覚のヴォーカルがアダルトなハートをくすぐる都会派のための深夜型アルバム』
・・・的を得ないコピーです。深夜型って?

 コッポラ・ムーヴィーのサントラですが、もはやこれはジャズ・アルバムです。
トム自身はアサイラムからアイランドへ移籍する途上で、以降はますますジャジー路線から離れて行きますので、
トムの音源としても貴重なものと思います。

 「FOREIGN AFFAIRS」の中のベット・ミドラーとの「I Never Talk To Stranger」をコッポラが気に入り、
トムにサントラを依頼、コッポラはトムとベットのコンビを希望しましたが、
契約上の問題で替わりにクリスタル・ゲイルが起用されます。

 当然、デュエットしてる曲が素晴らしいのは言うまでもなく、またトムの歌う4曲もジャジーで、
これが聴き納めかと思うとちょっと淋しいですね。
映画自体は、男女が些細なことでけんかし、両者それぞれ別の相手をみつけて過ごしますが、
また元のさやに収まる、というどうってことない内容だったと思います。

 トムは、クリスタル・ゲイルを想定して曲を書いているので、
もしこれがベット・ミドラーだったらどんな作品になってるのでしょう。
ベットが歌ってくれればよかったなぁ。