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 「FLAMENCO GUITAR」     1963

 『新しく独創的なフラメンコを創り出した彼のベスト・アルバム』

 邦題「ジプシー・ルンバ」。
昔々「熱狂のフラメンコ酒場」みたいなタイトルのLPもってたんですが行方不明で、
後年購入したCDです。1963年に教会で行われたデビュー・ライヴ盤です。

 マニタス・デ・プラタ自身は南仏で生まれ育ったジプシーですが、
そのルーツはスペイン・アンダルシアだそうです。
ですから正統派からすると「あれはフラメンコではない」ということになります。
新しいスタイルのフラメンコですが、そのあたりの区分は私にはわかりません。

 複数のギターでの伴奏の場合は、一本がコードを弾き、
もう一本がメロディ及びソロをとるという形のフラメンコが多いですが、
本作はマニタスのギター一本なので歌伴の部分とソロの部分の弾き分けが難しいと思われますが、
さらっとやってのけてます。

 一本のギターを緩急をつけ、強弱をつけ弾くマニタス、
そしてヴォーカルはマニタスの息子と、マニタスのいとこという息の合ったメンバーで、
踊り手なしの、歌と演奏が主役の作品でした。