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 「BEATIN' THE HEAT」     2000

 『憎いぞ、ダン・ヒックス!
「ゆっくりとカムバックするさ」(73年ローリングストーン誌インタビュー)の言葉通り、
ホット・リックス名義としては実に27年ぶりの新作登場。
超豪華ゲストも迎え、シド・ペィジのヴァイオリンも全開の "遅すぎる最高傑作"!』

 これまで自身のアルバムにゲストを迎えたことがなかったダンですが、
本作でリッキー・リー・ジョーンズ、ベット・ミドラー、トム・ウェイツを自ら指名、
ブライアン・セッツァーとエルビス・コステロも他薦にて迎えてます。

 リメイクの「I Scare Myself」、リッキー・リーとのデュエットですが、
ちょっとラテンっぽいリズムとリッキー・リーの例のヴォーカル、何とも不思議な雰囲気です。

 さて、「TOMつながり」ということで「The Piano Has Been Drinking」を
可愛く(?)カヴァーし、「I'll Tell You Why That Is」でトムとデュエットしてます。
トムとダンの声質の違いや唄い方の違いなど、いろんなコントラストが作用して
面白い歌になってるのですが、どうもイマイチ歌詞が難しい!
「脳みそにカポタストをする」という発想がおかしくてたまらん...
ますますファンになっちゃいます。

 ダンの詩自体が難解ですが、彼の真意は行間を読んでもとらえきれないメッセージにあるようです。
インタビュー記事なんかを読むと、歌詞の内容とはまったく別のストリーやメッセージが語られてます。

ま、そんな事は気にせずに、音やリズムだけを聴いてても楽しめるゴキゲンなアルバムです。

 同じ頃リリースされたGEOFF MULDAURの「PASSWORD」とジャケの雰囲気そっくり!