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 「WICKED GRIN」     2001

 ホワイト・ブルーズマンのジョン・ハモンドが「トム・ウェイツ作品集」を作りました。
トム本人もギターやピアノで参加してます。
収録されている曲はアルバム「HEARTATACK AND VINE」から「MULE VARIATIONS」までのナンバーです。

 前回のホリー・コールの場合はジャズからのアプローチだった為、70年代の作品も取り上げてましたが、
ジョン・ハモンドの場合はブルーズからのアプローチの為、80年以降の作品のほうが題材としては
アレンジしやすかったのでしょうか。

 たしかにギターはスライドも含めブルーズ・アレンジにマッチしているのですが、
イントロのあとどうしてもトムの声を期待してしまいます。
それと「ポコポコ・パーカッション」がないのがちょっと淋しいです。
でもどの曲もスマートなブルーズ・ナンバーに仕上げられてます。

 「Buzz Fledderjohn」は異色のアレンジで、アコギ・スライドの渋い曲になってます。
この手のアレンジが一番ジョンらしいのではないでしょうか。
また「Murder In The Red Barn」のようなスロー・ブルーズもカッコいいし、
トムがヴォーカルで参加している「I Know I've Been Changed」(唯一トム作ではない)での
トムとジョンの声質のコントラストもなかなかです。

 トムほどアクのない歌い方ですが、なぜかトムの雰囲気は十分伝わってくるから不思議!?