ホワイト・ブルーズマンのジョン・ハモンドが「トム・ウェイツ作品集」を作りました。
トム本人もギターやピアノで参加してます。
収録されている曲はアルバム「HEARTATACK AND VINE」から「MULE VARIATIONS」までのナンバーです。
前回のホリー・コールの場合はジャズからのアプローチだった為、70年代の作品も取り上げてましたが、
ジョン・ハモンドの場合はブルーズからのアプローチの為、80年以降の作品のほうが題材としては
アレンジしやすかったのでしょうか。
たしかにギターはスライドも含めブルーズ・アレンジにマッチしているのですが、
イントロのあとどうしてもトムの声を期待してしまいます。
それと「ポコポコ・パーカッション」がないのがちょっと淋しいです。
でもどの曲もスマートなブルーズ・ナンバーに仕上げられてます。
「Buzz Fledderjohn」は異色のアレンジで、アコギ・スライドの渋い曲になってます。
この手のアレンジが一番ジョンらしいのではないでしょうか。
また「Murder In The Red Barn」のようなスロー・ブルーズもカッコいいし、
トムがヴォーカルで参加している「I Know I've Been Changed」(唯一トム作ではない)での
トムとジョンの声質のコントラストもなかなかです。
トムほどアクのない歌い方ですが、なぜかトムの雰囲気は十分伝わってくるから不思議!?