『初春文楽公演』ー国立文楽劇場大阪にて
人生、初めての『文楽』
何故か、歌舞伎より値段は安いのに、歌舞伎より圧倒的な芸術性に感動してしまいました。
ユネスコの無形文化遺産と言われる所以が、ここにあるのですね。
文楽の舞台緞帳、おめでたい睨み鯛と今年の『辰』の年号。私の年号です🤭おめでたい㊗️
ロビーに飾られていた絵。
『文楽』は、歌舞伎から「人間臭さ」を排除した芸術性の非常に高い、『能』に近い人間の精神性や内面を表現する『本質的な芸術』にまで昇華されたものではないでしようか・・・。
このお茶室で、私達は観劇組と交代で薄茶を振舞いました。![]()
お若い方は、本当に美しい・・・
私では、ありません🤭
これもお仲間の方で、私ではありません。
尚、私達は完全なるボランティアです![]()
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私も、同じ様に新春文楽劇場に相応しい着物でお点前致しました❣️
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これは、帰宅後の私です🤪
結婚前に祖母が私の嫁入りの為に仕立ててくれた『付け下げ』と『豪華な金の帯』のお出かけ着セット。
🎵〜金襴緞子の帯しめながら、花嫁御寮は、なぜ泣くのだろう〜🎵
恥ずかしげもなく🤭嫁入り前の着物と帯を着る・・・もうすぐ72歳の私🤪まさか再びこの着物と帯を人前で着るなんて・・・信じられません![]()
でも、文楽の華やかな初春公演の茶室では、何故かピッタンコでした❣️お茶の先生に、「この着物と帯を着て来て下さい、大丈夫です」と言われた通りでした![]()
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大勢のお客様がお点前を見ながら、お菓子とお薄を飲んで、とても喜んで下さいました。
ピンクの付け下げは、絵柄の草に『金』が美しく描かれていて、着物は伸びやかな染付けと赤い花に刺繍が半分施された上品な染付です。
長女の幼稚園入学式の時と、長女が大学卒業式に彼女が袴の下に着た以来です。
金蘭緞子の帯は、結婚後46年間箪笥の中に眠っていました。祖母への恩をやっと此処でお返しできました。この帯を締めた時、祖母への数々の感謝が湧き上がり、嗚咽してしまいました。不思議な、不思議な気持ちが致します。
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夫と2019年に通った京都の寺院で『美しい庭の茶室』へ入れなかった私の心の痛み・・・
結婚後サバイバルな人生だった事もあり、茶道教師だった母は、私に茶道も茶道具も引き継いで欲しいという願いを持っていた事を感じていたからです。
そんな母の思いを全て捨て去っていた私・・・『良心の呵責』に耐えきれず、コロナ明けに45年ぶりに茶道教室(梅田NHK文化センター)へ通い始めました。
その時、助手をされていたN先生に頂いた『逸翁美術館のチケット』を持って池田市へ出向いたのがキッカケです。
帰りに、逸翁美術館横の小林一三が作った茶室を見ておきたくて、特別に許可を得て見学させて頂き、感動した私。
そこで表千家のお稽古がされている事を知り、又我が家から車で通える🚗稽古場であった為、高齢男性の低い声だったNHK茶道教師の声が聞き取れず困っていた矢先でしたので、NHKカルチャーを更新せず、こちらに再入門した私。
そこで何と、『逸翁生誕150周年大茶会』に遭遇し、スタッフとなってしまった私・・・慌てて実家の母の茶会用着物をお借りして、亡き母と一緒に茶席入り。
そして、この度の『文楽劇場初春公演・付帯茶席』への参加。祖母が仕立ててくれた着物と帯を45年振りに着ることに・・・。
不思議な、不思議な・・・神様の導きなしには考えられない出会いと、眠っていた祖母が愛を込めて仕立ててくれた和箪笥の着物達の復活❣️








