結婚後、ほとんど和箪笥を開けて見ることが無かった45年間。開けて見ると・・・祖母への良心の呵責に圧倒される事が分かっていましたので、長い間着物から目を逸らしていました。


2019年に夫と行った京都観光の茶室で『母への罪の意識』を感じ茶道を再開する事にした私・・・、あの時と同じ胸の痛みが、和箪笥の着物達にも感じる事は分かっていましたから、年に数回パラゾールを入れる以外は、ずっと和箪笥を開ける事はありませんでした。




留袖は、結婚後無理を言って実家の母に作ってもらいましたが、それ以外は全て父方の祖母が用意してくれました。春の菖蒲の茶会、秋の水前寺の茶会、松井家茶会等と、年に何回もお茶会があったので、その度に祖母は新しく着物を新調してくれていました。


お点前のための地紋のある一つ紋付き色無地。

『松井家・菖蒲の茶会』の為には、菖蒲の袷の着物を。薔薇の季節には、薔薇の単衣の着物。

振袖も祖母が用意してくれ、実家の妹をはじめ、従妹たちが代々受け継いで行ってくれました。(今は何処にあるのかしら?)



祖母の座敷に、呉服屋さんや百貨店の外商の方が来られ、反物を並べて私に好みを聞かれたこともありましたが、ほとんど祖母の好みで選定されたものばかりです🥲


お茶のお稽古は、私にとって母への忠誠心でしたが、着物を着る事は祖母への感謝の応答だった様に思います。



結婚後、着物を着る機会など全く無く、毎日がサバイバルでしたから、心の中からそれらお茶のお稽古や着物の着付け等、心豊かな物の全ては私の中から消してしまっていました。


今回、開かずの和箪笥を開け、ついに着物のたとう紙を開けて見ざるを得ない状況になってしまい、再び私の胸の中に大きな痛みが走ります・・・えーん


開けてみると・・・結婚後すぐ、夫の母から着物の袖が長いので全部1尺5寸→1尺3寸に短くする様に言われ、夫の実家の座敷で義母に和裁を教えて貰いながら、長襦袢や訪問着等、上質なものから短く「仕立て直し」をやり始めました。


しかし、その話をたまたま実家の母にすると、激怒‼️


『訪問着や、一つ紋付きの色無地の上質な着物の袖は、短くするものではない‼️」


と。


幸い妊娠が発覚し、袖丈の仕立て直しは中止となりましたが、短くなった長襦袢と合う着物は、上質な訪問着等となり、袖が短かすぎ・・・えーん


反対に、他の沢山の着物は、2枚ある長襦袢の袖を短くしてしまったので、袖丈が合わず、なんと❗️全ての着物が全く着れなくなりました。不思議な事です。


そんな事もあり、夫の母・実家の母・祖母との板挟みになってしまった着物達は、とうとう45年間表に出る事は出来ませんでした。


今回は、さすがに70歳を過ぎたので、幸い柄行が合わず🥴・・・いずれにせよ着れなくなりましたので、1尺5寸袖の着物達は、🤭未婚の孫達に着てもらいましょう😍😍😍😍😍


今日は、その為に1尺5寸と1尺3寸の袖が付け替えられる長襦袢『きらっく』を買いに行って来ました❣️


阪急百貨店の呉服売り場。何十年ぶりかに伺いました。

訪問着等、上質な着物は本当に残念でしたが、一尺5寸の替え袖も買い求めましたので、何とか孫達の着物の準備もできました。変え袖2種類とキラックを合わせて、ビックリ仰天な値段でした😳😳😳


さて、今回のお茶会に来て行く着物は、実家のお嫁さんに送って頂いた、母がかつてお茶席で着ていた着物となりました。さてさてこの着物・・・実家の弟から貰えると嬉しいのですが・・・。


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西宮ガーデンズに車を置き、梅田の阪急百貨店で目的を果たした後は、脇目も振らず帰宅。駐車料金は、3時間無料なので、余裕です。


ミールタイムのお昼ご飯を頂き、着替えて・・・サンランドのゴルフスクールへ。


楽しくKコーチに教えて頂きました。



武庫川沿いに走る車ダッシュ帰りの信号で、ふと見ると彼が亡くなる2週間ほど前に、一緒に見学に行った、まんぷくの撮影場所『旧甲子園ホテル』が見えます・・・😢😢🥲


オンデマンドを導入し、一緒に『朝ドラ』を楽しもう❣️と、彼は何とか仲直りしたいと願って誘ってくれたのだと思いますが、出かける間際に夫が時間を勘違いし・・・いつもの癇癪‼️すっかり気分を害した私は、早く到着し過ぎて凍えそうだった事もあり、ずっと沈んでいましたっけ・・・。



小雨の中に、旧甲子園ホテルが寂しげにコチラを見ていましたっけ・・・😔