日本向けに衣料品を輸出する際、サイズ感の違いは見落とされがちな要素である。国内基準のまま製造された服は、品質が良くても着用時の違和感によって選ばれにくくなることがある。
日本では、同じS・M・L表記であっても、実寸は比較的タイトに設計されているケースが多い。特に肩幅、身幅、袖丈は細かく見られる傾向があり、数センチの差が着心地の評価に影響する。
体型の平均値だけでなく、着用シーンもサイズ設計に関係している。日本では重ね着を前提としないデザインも多く、ジャストサイズで着られることが好まれる。そのため、余裕を持たせすぎたシルエットは日常着として敬遠される場合がある。
表記方法にも注意が必要である。日本の消費者は、サイズ表を細かく確認する傾向が強い。着丈、身幅、肩幅、袖丈が明確に記載されていることで、購入後のミスマッチを避けやすくなる。
男女兼用やフリーサイズの商品についても、実寸の説明は重要になる。曖昧な表現よりも、具体的な数値を示す方が信頼を得やすい。
日本向け衣料品輸出では、デザインや素材だけでなく、サイズ感そのものが品質の一部として受け取られている。サイズ設計と情報提示の丁寧さが、評価を左右する要因になっている。
