東京、JR山手線の目白駅前にあるカフェ!?洋食屋さん!?での出来事。

店の前に飾られていたクレープの写真があまりにも美味しそうだったので、靴の会社の親会社にあたる国内投資ファンドの敏腕マネージャーEさんと「クレープ食べながら打ち合わせしよう(笑)」ということになり、雰囲気の良いこのお店に入りました。

「クレープ1つとコーヒー2つ」

(店員)「うちはひとり一皿でお願いしていますので...」

「!?...」「2つも(お腹に)入らないんですけど」

(店員)「いえ、それでも。。例えばこのシンプルなクレープであればすぐにペロリと召し上がっていただけるサイズですが」

「。。。」

唖然としました。
結局「仕方がない」と2つ頼んだのですが、心証は著しく悪化。

ところが、、肝心のクレープはふつう。。笑
カルバドス(酒)をフランベする演出のせいか(笑)、1,000円以上する強気のプライシングにもかかわらず、です。

他にも、再三の注文にも関わらず、お水が一向に運ばれてこない、「クレープと一緒に持ってきて下さい」と頼んだコーヒーも来ない。。と散々でした。

残念ながらこのお店は勘違いしているのか、単に無知でレベルが低いのか、、いずれにしても、ただただ残念。。としか言いようがありませんでした。

■2等分した後のクレープ。1,000円以上します。。
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よく
「うちは、うちのルールに従ってでも食べたいと思ってくれるお客さんだけ来てくれりゃいいんだ」
と言い放つ頑固オヤジ系の職人さんを見かけますが、プライドを持ち威厳を保つことと、単なる自分(店)本意に振舞うこととの違いを理解していないケースが非常に多い様に思います。

店本意に、ある意味ワガママに振舞ってもお客さんが来てくれるお店とは「ここでしか食べられない、経験できない」という"唯一無二"の存在だけです。

「他のお店でも味わえるな(体験出来るな)」と少しでも思われたら、後は「立地(利便性)」「サービス」といった味以外の要素についての相対的な優劣で評価が決まります。

聞いただけでそうそう容易に実現出来ることではなさそうだと感じますよね!?

そうです。
そう感じたならば、お客さんの声に真摯に耳を傾け、味(品質)とサービスを徹底して磨いていかないといけません。

もちろん、強気に振舞うことで「少しでも味が落ちたらお客さんが離れていくぞ!!」と自分にプレッシャーをかけるために、あえて店本意で振舞っているならば、それはそれでスゴいチャレンジだと思います。

ですがお客さんは正直。
TVなどのメディアにちやほやされて一時のブームをつくることは出来ても、顧客本意を忘れて長い期間生きながらえたお店はほとんどと言って良い位ないでしょう。

翻って冒頭のお店には二度と行きません。
どのお店かまでは言いませんが、こうやってお客さんは静かに離れていくのだ、ということを常に念頭においておく必要がありますね。

自戒の念も込めて、強くそう感じざるを得ない出来事でした。