皆さんこんにちは

Здравствуйте

ロシア語教師のジェーニャですウインク

いつもお読みくださりありがとうございます♪

 

今日は8月9日ですね。

ロシア人の私ですが、長崎を含め

犠牲になられた

亡くなった全ての方に対し

黙とうをしたいと思います。

 

 

黙祷

 

 

みなさんもニュース等で既にご存知だとは思いますが

長崎の鈴木市長が

イスラエルを招待しなかった事を受け

 

米国、英国、フランス、イタリア、カナダ、の駐日大使はいずれも

イスラエル不招待に反発して平和祈念式典に不参加。

 

日本がイスラエルの代わりにパレスチナを招待したため、

他のG7加盟国はすべて長崎原爆記念日への出席をキャンセルしました。 

 

 

 

 

 

毎年、この時期を迎えると

ガルージン元・大使(現・外務次官)を思い出す。

2年前の今日は、ロシアが核兵器を

今すぐにでも使うぞ!と西側のメディアが

ヒステリックに騒ぎ始めてた時期だ。

 

ガルージン元大使は

式典の参加を拒否されましたが

独自に献花をしにいった事は今でも覚えている。

 

ちょうど2年前に私もブログで書いていたので

当時どんな事を書いていたのか振り返って見た。↓

 

https://ameblo.jp/jenya-jpn-rus/entry-12757321487.html

 

(紫字は過去のブログ)

 

今回は、残念なことに

この平和記念式典にロシアは参加できず拒否されました。

理由は

「ロシアが参加すると、他の国が参加しなくなるから」

だそうです。

何とも悲しい理由です。

 

政治理由としても

ロシアには参加の選択権を与え

ロシアが自らの意志と選択で

ヒロシマ・ナガサキに行かなかった!

とした方が反ロシア側も喜んだろうに

反ロシアの人も歯切れが悪いでしょう。

 

戦争してるのだから、拒否して

当然だ!と言う人には

そもそも平和式典の意味を考えて欲しい

そういう主張の人は、式典の意味など

どうでもよく、単なる祭り

としてしか認識できないのだろう。

 

これは私の個人的な感想ですが

今回のロシア排除によって、

ヒロシマの持つ人類の普遍的価値が、

時の政治によって左右されてしまうもの

という印象を持ちました。

東も西も、右も左も、

この出来事に関しては

国際政治の分断を超えて

人類に原爆の悲惨さと平和を訴え続けるのが

被爆地・ヒロシマ・ナガサキだと

思っていたのですが

どうやら違ったようです。

 

BRICSやロシアと交易を結んでいる

100を超えるロシアの友好国は

どのように日本を受け止めるでしょうか?

 

今回はロシア大使の

ガルージン氏のインタビューが

ありましたので

皆さんにシェアしようと思います

 

中略

 

 ― ことしの8月6日に執り行われる平和記念式典に、広島市は招待状を送らなかった。

  この対応についてはどう感じていますか?

(ガルージン大使へのインタビュー)

 

「それは、まず、平和記念式典を開催する側の決定であります。

我々がそのような決定を挑発させる、いかなる行為もしておりません。

 そして、その決定が行われたこと自体は、

やはり平和記念式典の開催側がロシアの核軍縮・核不拡散の分野における

リーダーとしての役割を全く知らないとか、

まったく無視していることを物語っていると思っています。

 

 『核戦争に勝者はあり得ない』『核戦争を起こしてはならない』という

共通認識の確認をアメリカに提案したのは、ロシアです。

そして、去年、共通の認識がロシア・アメリカ間で最高首脳レベル、

プーチン大統領とバイデン大統領のレベルで再確認されました。

 

 さらに、ロシアのイニシアチブによって、

ことしの1月3日、核保有5か国全体の共通認識として確認されました。 

さらに、いま現在、核軍縮の分野において唯一の法的手段である

ロ米間の戦略攻撃兵器削減条約(START)が延長されたものも

ロシアのイニシアチブによる達成であります。 

 

そういったロシアの核軍縮におけるリーダーとしての役割を

ことしの平和記念式典の開催側がまったく無視していることは、

それは許しがたいことだと思います」

 

 ― その一方で、プーチン大横領は、「核戦争に勝者はない」と表明をしつつも、

ウクライナでは、「ロシアは核を持っている国だ」と発言もあります。

また核兵器が使われるのではないかと、恐怖を感じています。この点は、どのようにとらえているのか? 

 

「我々がやっているウクライナにおける特別軍事作戦との関連で、

核による行動・核兵器の使用を恐れる理由は全くありませんし、恐れる根拠は全くありません。

 まず、ロシア側が、いかなるレベルにおいて、

ウクライナにおける特別軍事作戦の関連で核兵器の使用が

可能であるということを一切、言っておりません。

それはまず初めに申し上げたいと思います。

 

 『ロシアが核兵器を使用するんじゃないか』と言っているのは、

 

逆に西側の政府と西側のメディアです。ロシアは一言も言っていません。

なぜかというと、そういう意図が全くないからです。 

ロシアの安全保障にかかわる綱領的文章のなかで、

ロシアという国家がどういう場合において、

核抑止力に訴えることが法律上できるかを明示しています。

 

それは、

▽ロシアが、大量殺害・大量殺りく兵器を使った侵略の対象になる場合、

▽国家の存立が危機に瀕しているほどの通常兵器による侵略の対象となる場合です。 

 

つまり、この2つの場合においてのみ、

核の抑止力の使用が可能となっていて、

そのどちらもウクライナにおける特別軍事作戦に当てはまらないものです。

 

 ウクライナにおけるロシアによる核兵器の使用があり得ないということを

明確に広島の市民のみなさんに言っておきたいと思います」

 

 ― ロシアは核兵器を使わないと、はっきりと?

「そうです。もちろん」

 

 ― 核兵器のない世界へ、ロシアはどうアプローチをしていきますか? 

 

「さきほど申し上げたように、まず核戦争に勝者がありえない、

核戦争を起こしてはならないという共通認識の確認のイニシアチブをとったのはロシアであると。

 アメリカとの戦略攻撃兵器削減の延長を提案したのもロシアです。

 

 それ以外の、核軍縮に関する協定からアメリカが脱退しています。

INF(中距離核戦略全廃条約)を壊したのはアメリカです。

あるいは、対ミサイル防衛の構築を制限していたA

BM(弾道弾迎撃ミサイル制限条約)から脱退したのもアメリカです。ロシアではありません。 

そして、アメリカが意図的に、いままで核軍縮のプロセスを支えてきた条約から次々、

脱退してしまったのは、いまの核軍縮の分野における極めて懸念すべき状態の理由であります。

 

 ロシアは、核兵器のない世界の達成という崇高な目的をきちんと共有しておりまして、

そのために今後とも積極的に努力していきたいと思います」

 

(過去記事終わり)

 

 

もう、かれこれ2年が経過するのですね。

時が経つのは早いものです。

 

2022年11月にガルージン大使は任を解かれ

現在はロシアの外務次官へ昇進されましたが

2023年は大使不在の期間が続きました。

 

そして今年2024年になって

ニコライ・ノズドレフ氏は今年の3月3日に来日し

在日ロシア大使として着任しました。

 

ロシア大使館のHPによると

https://tokyo.mid.ru/jp/ambassador/

 

 

 

1971年生まれ。

高等教育。1994年、モスクワ国際関係大学卒。

経済学博士。

第1級特命全権公使の外交官の階級を所有、2018年12月に取得。

日本語と英語に堪能。

外交官として1994年から勤務。ロシア外務省の本省、及び国外における様々な役職で勤務。

2011年から2014年は在オーストラリア大使館の公使、

2015年から2018年はロシア外務省第3アジア局で副局長、2018年から2024年は局長。

2024年1月19日付けのロシア連邦大統領令第50号により

ロシア連邦の駐日特命全権大使に任命

 

だそうです。

 

 

そのノズドレフ大使が

メディアに発言されたのでピックアップします

 

 

 

 ■「核のない世界」を目指すことには全ての国が賛同しているが、実現には大きな課題がある。

各国は自身の安全保障を確保しながら進めたいと考えており、ロシアもその方向で努力したい。

 

■  ロシアが平和祈念式典に参加する理由は日本政府のためではなく、悲劇に遭った方々のためである。

ロシアが招待されなかったことは当然残念に思っている。

 

■  西側諸国には核兵器が配備されており、その意図は明確である。

しかし、ロシアの核兵器はあくまで防衛的な目的を持っているということを強調したい。

 

こう記者会見で話されていました。

 

 

こちらのヤフーニュースのコメントにある

 

「長崎市がパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルを式典に

招かなかったことがその理由だということで、

アメリカ政府関係者はJNNの取材に対し、

「この件を政治問題化したくない」としています。」

 

などと話してますが

政治問題化したくないなら欠席しなければ良いし

せめてガルージン大使のように

色々な事情を汲みつつも、

献花だけはしたら良いとは思いますけどね

 

 

今回、長崎市のイスラエル不招待を不服とし、総員でボイコットを決めたG7の対応と、

人としての誠があるのは果たしてどちらでしょうか?

 

もしプーチンが参加してれば

間違いなく献花はしていたでしょう。

 

 

ロシアの原爆へ対する認識はプーチン大統領によって公式に述べています

 

「アメリカは敗戦国であり核兵器を保有していなかった

日本の民間人に対して原爆を使用したのだ」

 

🇷🇺プーチン大統領。

「西側諸国は何世紀にもわたって、他国に自由と民主主義をもたらしていると主張してきた。

それは真実からかけ離れたものだ。」 

 

「彼らは民主主義をもたらす代わりに抑圧し、搾取し、

自由を与える代わりに奴隷化し、抑圧した。

一極集中の世界は、本質的に反民主的で自由がなく、徹底的に偽善的である。 」

 

「アメリカは世界で唯一、核兵器を二度使用し、日本の広島と長崎の都市を破壊した国であり、

前例を作った国でもある。 第二次世界大戦中、米国と英国が、軍事的必要性が全くないのに、

ドレスデン、ハンブルク、ケルン、その他多くの

ドイツの都市を廃墟にしたことを思い出してください。」

 

「それは軍事的必要性は全くありませんでした。日本の都市への原爆投下と同様に、

彼らの目的はただ一つ、我が国と世界の他の国々を威嚇することだけでした。」

 

これが本質であり、アメリカを中心とするG7の正体です。

 

ロシアの核兵器を危険視するなら

その危険視されてるロシアを呼びつけて説教すればよい

当然、ロシアも言われなくても分かっているし

釈迦に説法ですが

平和の式典は、ガルージン元大使やノズドレフ現大使

そして長崎の鈴木市長の言う通り

 

平和への宣言であり、

「わたしたちは地球という大きなまちに住む『地球市民』です。

一人一人は微力であっても、無力ではありません」

 

日本政府のためではなく、悲劇に遭った方々のための式典です。

 

 

 

 


原爆の映像を流して

方や拍手満載をする彼らの価値観と

思わず十字を切ってしまう

各国リーダー達の平和に対する価値観を

 

日本人の方は

改めて歴史を勉強しなおして

戦争のない本当の平和を創るには

なぜ?いまこのような現状が未だなお続いているのか?

気付くきっかけになって欲しい

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

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