人間失格
嘘をつかないと。生きられない。嘘をつかなけば、受け入れてはくれない。むしろ、絶対にこの本質が受け入れられてはいけない。必死にこの嘘が剥がれないように。あぁどうか、ばれませんように。ばれませんように。と繕っては。欠けたものを指摘されるたびにわたしのそれがばれるのではないかと脅え。あらためて。同じ人間であるはずなのに。と欠けてはいけないものが欠けてしまったが故にもう一生。わたしのほんとうは、存在できない。まるで白い鳩しかいない世界で白い鳩の群れの中で必死に白い粉をふりつける 真っ黒い鴉のようだ。絶対に届かないとわかっていながら無意識に。強烈な光にたかる 貪欲な蛾のようだ。そうおもいながら感じるデジャヴ。とある小説の一節をおもいだす。その主人公も。著者も。結末は同じだった。果たして、何処へいけばよいのでしょう。