手記
また、そうしてメディアが、政治家が、家族が、知人が。世間、が否定する。だが、あなたはしらない。この身と脳髄をじりじりと侵食するかのように支配するこの獣の恐ろしさを、この愚鈍な醜い獣に食い尽くされては、理性に戻り、そのたびに自身の弱さ愚かしさに辟易し絶望することを。あなたはしらない。生きることの価値を理解できない苦しみが。生きることを当たり前とし得ない故に、死に希望と回帰を目的とする、しかしそれは許されざるという。この懊悩を抱きながら生を歩かねばならないこの苦しみが。私の一生は自殺したいという願望を振り払うことに費やさられるのだ。まるで自身の何倍もの小麦をひき砂漠を上り続けるほどの苦しみ!愛に飢え、しかし満たすものは周りを見渡しても無く、助けるものはない。それどころか、異常だ、狂人だと後ろ指をさされる始末である。それでは問おう、正常とは何か、普通とは何か、世間とは何かを。正常、普通、世間、普遍、それは願望理想にすぎない。そしてそれは『個』である。各々の価値観を押し付けているに過ぎないのだ。世界もそうだが、特にこの国の性質としてそれが特出しているといえる。正常なものがいないのと同様に、異常な存在などいないのだとわたしは声高く宣言したい。そしてわたしは理解されないものの味方でありたい。少数の中の一人で良い。理解しようとしたい。そして人格を虐げるものの味方には絶対にならない。