さーそれではさっそく出かけましょう。
ホテルを後にすると、最寄りのトラム駅「杜老誌道(Tonnochy Road)」へ。
トラムはいーよね。
「いかにも香港」という風景の中に埋没出来ちゃう。
向かいますのは上環方面。
前回の香港旅行にて偶然見かけたのは、香港上海銀行(HSBC)の下で行われていたフィリピン人メイドさんたちの集会。けっこう大きな規模で、フリマみたいなことをやっている様子も。
でもそのときワタクシたちがいたのはトラムの2階席。
下りる間もなく通り過ぎてしまい。
なのでワタクシ太之輔、今回の香港旅行ではぜひこれを見たかったのです。
しかし。
メイドさんたちの集会が行われるのは日曜日。
ワタクシたちが香港に到着するのも日曜日。
だから時間的に無理か。
するとウチの奥さん太子さん。
「そんなことないわよ。HSBCまでならトラムですぐよ」
現場に着いたのは17時を数分回ったあたり。
おーやってるねー。
集会は「そろそろお開き」という感じではありましたけれど。
いいのです。
見ることが出来ましたので。
続いて向かいますのは「深水埗」。
なーんて言いますと。
ワタクシ太之輔の希望かと思われてしまうかもなのですが。
この予定を決めていたのは太子さん。
前回の香港旅行以来、彼女は中国製造の古い食器を探し出すことに凝っておりまして、とくに「深水埗」は「意外と掘り出し物が見つかる場所」なのだとか。街が賑わう日曜日は出ている露店も多いはず。なので「この日のうちに行っておきたい」と言うのですねぇ。
当家にとっては馴染みのバスルートである905番に乗り、一路「深水埗」へ。
すると途中、ポツリポツリと車窓に水滴…と思ったら。
突然ズシャーッというものすごい豪雨に。
うわー、これが香港の「マジな雨」かー。
「外にいたらエラいことになってたなー」
「でもそれも覚悟しないといけないわね」
などと話すワタクシたち。
今回の旅行では、あと一回このような豪雨に遭遇しました。
幸い「被害」はありませんでしたが。
「深水埗」は「北河街」に到着。
この近くには昨年の11月に泊まったばかり。
なので。
そんなに「久しぶり」というほどでもないはずなのですが。
なぜか「すんごく懐かしい」という感慨が湧くのであります。
残念ながら、太子さんの収穫はナシ。
多くの屋台はすでに店を畳み始めており。
来るタイミングがやや遅過ぎたのか。
あるいは先ほど降った豪雨のせいなのか。
「べつにいいのよ。今日は下見だから」と、太子さん。
そう、旅はまだ初日です。
(太之輔)