ボスキャラを見つけて更生させれば、すべてのカスケードが正常化するはず。
細胞内の異常蛋白をみつけることが、がん治療の近道と考えられた。
ヒトゲノムにコードされている30000個の遺伝子のうち約20%は細胞内シグナル伝達に関連している。
細胞の増殖、アポトーシス、分化といった基本的な細胞の一生に最も関連ある蛋白の設計図である。
おそらくボスキャラはこの蛋白そのものかまたはこの蛋白をコントロールする蛋白として隠れているはず。
30000個の20%といっても6000個である。6000人の容疑者のなかから犯人または犯人と最も関係のありそうなやつをを捜すわけだ。
近道であるが、かなり遠いかも・・・・・・・・・
じぇんがの最初の一年の仕事はバイオマーカー・ハンターであった。
鉄砲を肩にしょって荒野に獲物をもとめてでかけるじぇんが
鉄砲として最新式の武器を調達した。
遺伝子発現を網羅的に比較できるcDNAマイクロアレー
蛋白発現を網羅的に比較できるプロテインチップ
ジョンとロンは玉が切れないように定期的に物資を供給してくれた。
世界中の研究者が貴重な細胞を提供してくれた。
スーザンは多くの時間をドクターじぇんが(仮名)のサポートにまわしてくれた。
マシューは膨大なデータをバイオマスマティクスを使って解析してくれた。
じぇんがができることは必ず獲物をしとめてやると信じて毎日ハントにでかけることだけだった。
ホントにこんなことしていていいんだろうか・・・・・
疑問が脳裏をかすめるたび励ましてくれるステュワートさん。
・・・・・・・・・・・・・・
そして一年経ったある日、じぇんがはがんのボスキャラをしとめた。
つづく・・・・
