No.17 ブレンティルには勘違い野郎共が沸く
その日、彼らはエルマーナのお誘いを受けて銀行クエ6に挑戦する為、ミカ前に集合していた。
ここに集えばアデルポス、通称おっちゃんがブレンティルまで送迎してくれるとの事だったのだ。
ジェングは予定時間よりも10分早くミカ前に到着していた。時間にルーズな彼が時間前に現れるのは珍しい。
どうやら一番乗りだったらしく、自分以外に誰も来ていない。
のんびり待つか、そう思い、ジェングは泡を吹きながら座って待っていた。
…するとどこからともなく集い始めるBISの群れ。
人数は最大5人まで増え、何故か彼らはジェングのそばで足を止め、そこから動こうとしなかった。
はっきり言って、怖かった。
残念ながら群れの中におっちゃんはいなかった。
ジェングはあまりの光景に急に用事を思い出し、AFKに向かった。
PCに背を向け、リアルに逃げる彼は心の中で後悔の涙を流していた。
ジェング:「くっ…俺が罪な体型をしているばかりに、BISを引き寄せてしまうなんて!」
彼は一度病院に行った方がいい。
キャラクターは時間前に着いていたものの、中身は現実逃避(実際とは違う意味で)していたので、結局遅刻には変わりなかった。
AFKから戻り、恐る恐るPCの画面を覗いてみると、BISは3人までに減り、その中におっちゃんも居た。
助かった…と、ジェングは安堵のため息を漏らしていた。
その後サムティーラを加え、彼らは過疎地ブレンティルに到着した。
おっちゃんがエンジェルモードからBISモードに変わった時、おっちゃんが友録であの子の姿を発見する。
エリーたん。
紳士的な意味で。
サムは俺を何だと思っているのだろうか。
ジェングは少し悲しくなった。
まぁ、言われてもしょうがないけど。
その後ELIONEはおっちゃんに拉致され、ブレンティルまで連行された。
そこに彼女の意思は無かった。
ちなみにELIONE、通称エリーはジェングの彼女である。
と、ジェングが一方的に思っていた。
が、しかし。
彼女はジェングの勘違いを認めた。
ジェング:「ヤベー、俺すげぇ愛されてる」
寧ろその逆だと思うが、優しいみんなは何も言わずにそっとしておいてくれた。
しかし彼女はおっちゃんの手によってマーキングされてしまった。
ジェング:「キイ! それは俺の彼女なの! 俺以外に手ぇ出したらダメなの!!」
男のヒステリーは見苦しかった。
というか本来の目的はどうなったんだ(銀行クエ6)
ようやく本来の目的を思い出したジェングは、エルマーナの協力を借りて銀行クエ6をクリアした。
モネンさんはちょっと素っ気無かった。
しかしこれで終わりではなかった。
ジェング:「ELIONE、俺は訳ありで退散しなくてはならない。俺がいなくても泣くな、呼べばすぐに駆けつけてやる! 愛してるよ、じゃっ!」
去り方が不気味だった。
そんな彼と入れ違いでみんなの前に現れたやつがいた。
実はみんなより一足先にブレンティルに来ていたシャルワール、彼も銀行クエ6の対象者だった。
到着するやいなや、みんなから「何でサンタ衣装じゃないの?」と思いもよらない苦情が殺到した。SSのセリフは苦し紛れでそう言ったものだ。
SS加工ならまだしも、ゲーム内の色加工は無理だ、バグ利用でオレが捕まってしまう。
エルマーナの協力によってシャルワールも無事に銀行6をゲットした。
ありがとうエルマーナ、ありがとう、ありがとう、ありが(エンドレス)
彼氏よりも先に彼女が浮気を宣言した。
やはり彼氏がアレでは彼女も浮気の一つや二つしたくはなるだろう。
ゴキブリは足も手も早かった。
おいしいとこ取りとはまさにコイツのためにあるような言葉である。
その気にさせといてこれか。
男心を弄ぶとは、この幼女小悪魔である。
ゴキブリに冗談は通用しなかった。
付き合った経験が無いといざという時一人で突っ走るから恐ろしい。
と言うか展開早すぎないか?
何はともあれみんな銀行クエ6をゲットした。
ありがとう、ありがとう、ありが(エンドレス)















