なかなかお産が進まない。。。それはそう。。。初産なんですから。
杏寿もマイカもおりこうさんにずっと遊んでる。。。
ミリアは天女のお母さんでお産を案じてずっと動かず例のお風呂の下。。。
ミリアが動かないので、天女までがまるでおきものみたいにすぐそばでドアをガード!

私は食べ物や飲み物を。。。やれ腰を摩ったり、風呂を入れ替えたり。。。
そして「あれ?」ってやっと気がつくのです、「おさんばさんは?」


「連絡したからもう来る」。。。もちろん英語でですが金剛がチビッと気元が悪そうな。。。

そこで一瞬お産婆さんの代金について金剛と話した時の事が思い出された。そういえb、変な事言っていたな~。。。さきにちゃんと払いたいからいくら?。。。うん。。。でも。。。。とはっきりしない全然金剛らしくない!マー、ローカルの事はあなた達の方がわかっているのだから、さきに半分でも払った方が良くない?。。。急に取り上げていただくんでしょう?。。。すると小さな声で。。。こないかも。。。ってきいたような。
???!
そのうちに玄関で話していたので誰かが通って。。。金剛達はそのままくるまにのっていってしまった。。。


われに戻って、私はいつになくきつく言った。
「もうくるよって。。。もう昼よ!」こちらの方が機嫌が悪い!
しかし空気をみだしてはいけないし。。。
ジャズミンによけいな気をつかわせてはいけない。。。
そして。。。これは病院に連れて行く良いチャンスが巡ってきたと。。。内心思った。
おしるしも前の夜あったとの事。。。時間は限られ始めていた。
第一、すでに間隔は8分おきに30秒陣痛。。。



「あら。。。そう?あなたが気にならないのなら、良いんだけど。では私はもっとタオルやシーツやらを買いに出掛けるね。後は任せたわよ。ジャズミンのママもいるし。。。お願いね。」
それにしてもまだ病院行きを押すタイミングではない!
いても立ってもいられない!
のんびりおさんばさんを待って何ていられない!



そうしているうちにおさんばさんが見えました!
金剛達はこの流れを企んでいたのでもうすでに対面して、知っている仲。。。
しかし、私は「はじめまして」です!
でも何だかいい感じの方で。。。
助手がちょっぴりあまりにもキャジュアルかなって。。。、でもきっと気を使ってるんだわ。。。出来ない事だわ!、逆子と知って、こんな生まれる寸前に請け負ってくれて~。。。
病院には行きそびれましたが。。。まだチャンスがきっとあると思い直し。。。
しかし、やはり本職さんがきたので私はほっとして、台所でまたもや何かしらつくりはじめていました。


そこに血相を変えた私のパートナーがドタドタと入ってきて
これを見ろとユーチューブを付けるのです。

「あら!これ奥さんと別れて若い子と一緒になった彼じゃない!あのラスベガスからきた!もう三年ほど会ってないわね!」と私。画面には知り合いの方が写っていました。
内容は『彼は関係ない。。。』ようするに訴えを自分がおこしてはいない。『しかし、母親である今は別れている彼女が訴えているんだ』。。。と言うややこしい話し。するとつぎは頭に生涯があると見るからにわかる二歳児の男の子と、変わり果ててひどく顔のきつくなったその子の母親が写されました。

『お産婆さんが陣痛が始まっているのに二日もこなかった。』。。。と彼女は言っているのです。

ひっくり返りそうになったのはその次に、
さっき始めて会ったお産婆さんが画面いっぱいに写ったのです。


あわてて玄関ホールを突き抜けおサンバさんをさがしました。
「アー今。。。「まだまだだ」って言って帰った。」とだれかがいいました。

すぐに電話でさっきの知り合いのお父さんの方に連絡を取りました。
前の子供達ももちろん家でお産婆さんを呼んで生んだんですって。
その子達はもう高校生をかしらに下の子は小学校。それはそれはモデルさんみたいなブロンドの女の子三人姉妹。
今回はお母さんが違うけど、念願の男の子だったと。

どうして2日間も陣痛が来ているのにお産婆さんが来なかったら病院にでも行くなり違うお産婆さん呼ぶなりしなかったのでしょうかと私が聞くと、なにしろ自然にこだわる奥さまでなんとしてもいう事を効いてもらえなかった。
早い話し。。。陣痛がきているかどうかもかれにはわからない。
なにしろチームプレーでない事だけは確かで。。。
自分の子供でもあるのに!と大変自分の我だけを通し、独りよがりな決断をする彼女に対しての怒りが丸出しでした。自分はそれを理由にその人とは一生涯一緒にいたいと思う気持ちは亡くなった。。。と言われました。彼はおサンバさんをを憎んでないといいました。

今度はお産婆さんをチャックしました。大変な経歴を持つ方で、沢山の逆子も取り上げていて
1500人以上の赤ちゃんをこの世に取り上げている立派な助産婦さんです。
生まれた後、予防接種などをしたくない(うちもそうですが)いえの子供達の医師としても活躍されています。

しかし、ドキドキ。。。なにしろ本人を待とう。。。話してみよう。

私はすでに赤ちゃんの首にへその緒が巻き付いているのが目に浮かんでばかりでヒヤヒヤ。

まず金剛を呼びこのいきさつを。。。いま知った事を話しました。

そうするとそんな事はバカじゃないんだから全部知ってるよ。。。というのです。
訴えてる方はお金欲しさに自分のミスを先生になすりつけている。。。というのです。
マミはどうして先生が連絡されたと思っているんだ。。。というのです。
相手が嘘ついて、裁判おこしているのさ。現にお父さんは、自分はうったえていないといっているんでしょ。。。というのです。

第一、インターネットで調べ上げた後、他にとりあげてもらった人など数人とちゃんと会っている。。。そして先生からも聞いたと。。。いうのです。
なにしろ帝王切開しかオプションがない病院にはいかない。
先ず正常なお産を進め。。。異常事態となったなら行く。。。というのです。

それより一体全体病院でのミスの方がよっぽど恐く多い。
なにしろ医者は生む寸前まで絶対に現れないし、とすごい剣幕。
本人が一番心配しているわけで!


話している間に先生は又来てまたいなくなりました。
私が怒ると。。。
「病院は看護婦さんしか来ないよ!先生はもう二度もきている!」と、
吐き出すように言う金剛。。。

ああ~~~~長~~~い一日になる予感。。。脳腫瘍がうずき始めました。