・仕事で悩む妹に母の一言
「苦しめているのは自分が苦しんでいるだけ」
外的要因によって自分が苦しめられていると思うのは、錯覚だということだろう。
たしかに、それは一理ある。
誰だって「ちょっと今の仕事しんどいな」と思うときが一度や二度はある。
しかし、辛いしんどいと思っているのは自分の心であり、実は仕事そのものは善でも悪でもない。
しんどい仕事から逃れたいのではなく、自分の心から逃げたいだけではないか。
一方で、このロジックは、上司が部下に対して使えば、部下を追い詰める凶器にもなる危険があるから注意が必要だ。
気の優しい部下なら、自分自身の健康を害してでも仕事をしてしまいかねず、過労死に繋がりかねない。
自発的に出てきた言葉と、他人から言われたまま消化せずに鵜呑みにしてしまう言葉とでは、
同じ言葉でも効果は180度異なる。
だからアドバイスというのは、本当にタイミングや言葉を慎重に選ばないと難しい。
悩みの多くは最終的に自分で解決すべき問題なのに、
他人からアドバイスを求めてしまうということに、そもそも構造的なジレンマがある。
悩むという状況は、ある不安に取憑かれていて、物事を多面的に見ることができない視野狭窄の状態だ。
思考が柔軟性を失い、硬直してしまっているということでもある。
悩みを脱するときには、その硬直した思考を解さなくてはいけない。
そのためには、他者からの助言が必要になってくる。
それは、他人からのアドバイスかもしれないし、本や映画や芸術作品なのかもしれない。
しかし、悩みの中にいる人にはそんなことは無意味だ。
硬くなった思考の殻を自分自身で内側から穴を開けなくてはならない。
そして、一度穴が開けば、そこから外と内側の境界が崩され、悩みは「溶け」ほぐれてゆく。
外を見れば、自分の悩みは決して自分だけが味わったものではなく、誰もが味わっている事なのだと言う事に気づく。
そうして、自分の悩みは他者のそれと溶け合う。
悩みはトイレットペーパーみたいなものだ。
トイレットペーパーで鼻をかむと、硬い紙質だなと思う。
しかし、水に流すと、簡単に溶けてなくなってしまう。
悩みも、乾燥してるから硬くて、肌触りがよくないのであって、
水と混ぜ合わせると、トロトロに溶けてしまう気がする。
ちなみに人間は水でできている。
悩みを抜け出す術もまた既に自身の中にある。
・漢検一級より
「睚眥(がいさい)の怨みも必ず報ゆ」
どんな小さな怨みであっても必ずはね返ってくるという意味。
そこから転じて私はこう解釈することにした。
「常に感謝の心を忘れてはいけない」
「苦しめているのは自分が苦しんでいるだけ」
外的要因によって自分が苦しめられていると思うのは、錯覚だということだろう。
たしかに、それは一理ある。
誰だって「ちょっと今の仕事しんどいな」と思うときが一度や二度はある。
しかし、辛いしんどいと思っているのは自分の心であり、実は仕事そのものは善でも悪でもない。
しんどい仕事から逃れたいのではなく、自分の心から逃げたいだけではないか。
一方で、このロジックは、上司が部下に対して使えば、部下を追い詰める凶器にもなる危険があるから注意が必要だ。
気の優しい部下なら、自分自身の健康を害してでも仕事をしてしまいかねず、過労死に繋がりかねない。
自発的に出てきた言葉と、他人から言われたまま消化せずに鵜呑みにしてしまう言葉とでは、
同じ言葉でも効果は180度異なる。
だからアドバイスというのは、本当にタイミングや言葉を慎重に選ばないと難しい。
悩みの多くは最終的に自分で解決すべき問題なのに、
他人からアドバイスを求めてしまうということに、そもそも構造的なジレンマがある。
悩むという状況は、ある不安に取憑かれていて、物事を多面的に見ることができない視野狭窄の状態だ。
思考が柔軟性を失い、硬直してしまっているということでもある。
悩みを脱するときには、その硬直した思考を解さなくてはいけない。
そのためには、他者からの助言が必要になってくる。
それは、他人からのアドバイスかもしれないし、本や映画や芸術作品なのかもしれない。
しかし、悩みの中にいる人にはそんなことは無意味だ。
硬くなった思考の殻を自分自身で内側から穴を開けなくてはならない。
そして、一度穴が開けば、そこから外と内側の境界が崩され、悩みは「溶け」ほぐれてゆく。
外を見れば、自分の悩みは決して自分だけが味わったものではなく、誰もが味わっている事なのだと言う事に気づく。
そうして、自分の悩みは他者のそれと溶け合う。
悩みはトイレットペーパーみたいなものだ。
トイレットペーパーで鼻をかむと、硬い紙質だなと思う。
しかし、水に流すと、簡単に溶けてなくなってしまう。
悩みも、乾燥してるから硬くて、肌触りがよくないのであって、
水と混ぜ合わせると、トロトロに溶けてしまう気がする。
ちなみに人間は水でできている。
悩みを抜け出す術もまた既に自身の中にある。
・漢検一級より
「睚眥(がいさい)の怨みも必ず報ゆ」
どんな小さな怨みであっても必ずはね返ってくるという意味。
そこから転じて私はこう解釈することにした。
「常に感謝の心を忘れてはいけない」