大事に大事に育てた衝動

自由という名の温室育ち

成長するたびに

バラの甘美な匂いが立ち込める

もう僕は窒息寸前だ


だからそれ摘むんでしまうと思ったけど

棘がいっぱいで

匂いを嗅ぐので精一杯

血だらけなんてなりたくないの


揺れる揺れる衝動

山一個飲み込んでしまうような炎に似てる

ゆらゆらと行き先なんでわからない

風に揺られて

意思なんてないのに

留まることができないらしいよ