職場での卑猥な言動や暴力など、明らかに違法な行動はアウトなのは当然だが、中には微妙なものがある。ハラスメントに共通しているのが、「受け側がそう感じたら成立」する大原則だ。たとえ職務上必要な叱責であったとしても問題視されることがあるのはいかがなものか。
職場に前の所属でパワハラにあったという人がいる。色眼鏡なしにその人の仕事ぶりを見ていても、なにかと「モヤモヤ」する。具体的には、業務の優先順位が分かっていない、積極性に欠ける、おしゃべり好き、いつも体調悪そうと、同じチームで働くメンバーには居て欲しくないタイプだ。ヒラではなく役付きだ。
この人に厳しい叱責するのは難しい。また「パワハラを受けた」と報告されて、色々面倒くさいことが増えるだろう。つくづく生真面目に働くのがバカらしい世の中だと感じる。今強く感じるのは、組織としての一体感に欠け、個の過剰なまでの権利ばかりが大事にされているということだ。
鉄拳制裁や灰皿が飛んでくるというような時代では、会社組織はもっと家族的で、それこそラグビーの精神が宿っていたと思う。小生は超氷河期の世代でその時代を経験していないが、今より精神的安寧があったのではないかと思う。現代は職場環境こそ整備されているが、個人の心はささくれ立っている感じだ。イライラとモヤモヤから解放される為に、職場では感情を完全に封印し、機械のように淡々と働きたいと強く思う。