こんにちは!
えり子とモニカの@内観研究所、
モニカ教授の方です。
(左側)(右側えり子先輩)
内観ゼミで最近よく話題になるのが
パートナーシップと育児!
「夫との関わり方」と「子供との関わり方」です。
先日こんな言葉を聞いて久しぶりにエコーが鳴りやまず。
「子供にとって一番いい環境とは」
「理想の働き方と理想の育児の両立は、現状どう考えても無理なんです」
この2つは同じ方の言葉なんですが、
”この言葉(がでてくる思考)こそ、この方を苦しめているのでは?”
と思ったんですよね。
苦しむといっても、
身体と違い、うんうん唸ったり痛かったりするわけではないので実感はないと思うのですが。
この言葉(思考)が自分を縛っているのでは?という仮説です。
この仮説に基づいて結論をだすならば
「限定的な考え方は幸福度を下げる」のでは?
1番とは●●だ。
と考えると●●以外に満足できない自分を生み出すかもしれない。
(特に最上志向が高い人に多い)
これが「~ねばならない」にも繋がるだろうし、
「~できてない」という駄目だしにもなりやすそう。
「子供にとって一番いい環境」って、
まるで証明不可能な命題のように感じるのよね。
野菜やグッピーじゃないのだから。
そして何より私たちは神様じゃないのだから。
例えば「1番いい環境」から私が想像したのは…
毎日ニコニコとして、栄養豊富な手作り無添加の食事をだして、規則正しい生活をさせて清潔ない服を身に付けさせ、勉強させる。
遊びは体を動かし、自主性が育まれるような想像力を育むようなもの。
・・・
これって究極の「良かれと思って」に繋がるような気がする。
勿論、目指すことは自由だし、
1番いい環境から連想するのは様々。
なので、普段は口出ししないですが内観ゼミ内では、
「一番いい環境を与えるのが親の仕事だと思ってるんですか?」
と尋ねます。
対話の始まりですね。
個人的な意見ですが、そもそも親子の関係は
「与える・与えられる」という物ではないと思う。
一緒に人生を共有している一番近い人。
ではなかろうか。
はたまた子供にとっては
「一緒に時間を共有する初めての人」かもしれない。
(生みの親である場合)
そしてもう一つ。
「理想の働き方と理想の育児の両立は、現状どう考えても無理なんです」
という言葉について、えりこ先輩が言いました。
「理想の条件をDoだけで考えていたら、それは難しいかもしれませんね。」
*Doだけというのは「行動によって出来ること」という意味。
そ例外としてはBeで考えるというのがあります。Be動詞のように~のような状態であることや性質をイメージする行動ではない部分を指します。
”見守ること”の条件をDoで現わすなら、2時間に1回声をかける。
Beで現わすなら、気にかけていること。
どちらがいい悪いではありません。適切な使い分けを促すことが多いです。
例えば理想の働き方を組織でフルタイムで働く。
理想の育児は14時に幼稚園に迎えに行く。
など「行動できるか?!」がメインの考え方だと、
体はひとつなので、確かに無理ですね。
ただ思ったんですよね。
ここからは私の内観なので
「これが正しい」ということではないのですが、
「理想の育児」とは・・・?
”親の安心と愛情が子供に伝わっていること”
ではないかと。
戦時下であっても病気であっても親は子供を安心させたい。
これは親の本能じゃないかなって。
子供を安心させることは、大人だからできること。
だとすれば例えば育児書に
「毎日朝起きたら抱きしめて、帰宅したら抱きしめて、寝る前に抱きしめることで子供は安心感を高める。」
と書いてあったとしても、
自分の親が働いていたから「おかえり!」と迎えてあげたいとしても。
例えば夜勤のある看護師・出張のある客室乗務員など
子供を産む前と同じ働き方で復帰するなら無理かもしれません。
ここで自分の在りたい姿を考え、
自分の少し先を考えてみて欲しい。
内観ゼミでいうならば一番最初のワークです。
(勝手に出演、えりこ先輩のご子息)
ちなみに私自身は子供と過ごす時間が必要だと思って、
今の働き方を作りました。
理想が「おかえり!」と言える生活だったわけではなくて、
子供とは初めて会う人だから、
長く時間を過ごさないと私は理解できないんじゃないかなと。
あと「保育園+フルタイム」のタイムスケジュールを
考えたら単純にわたしには、せわしなさ過ぎて嫌だった。
という単純な理由もあります。
それを選ぶことでツケはたくさんありました。
自分ってバカなのかな・・
と気が遠くなることも。
暗黒時代は長女が5歳になるまであったと思う。
(ごめんよ、長女)
そして、ありきたりな言葉ですが
「理想」というのは、自分と家族で作っていくもの。
ではないのかな、と思うのです。
そりゃあ毎日晴れてるのが理想だけど、
週末は晴れるって予報だから。
何より晴れの日を一緒に楽しみにしてくれるお母さんがいる。
お父さんがいる。
もしかしたら祖父母や兄弟、友達かもしれない。
いきなり話が広がりますが、
全ての子供に、
みんなに安心させてくれる大人が、
一人でもいることで救われるのではないだろうか。
私が教えてもらった美智子さまの言葉をここに紹介しておきます。
最後に・・内観ゼミを受講してくださってる方には伝わっているかもしれませんが、考え方を強制したり押し付けるものではありません。
「内観研究所」なので研究する場、なのです。
わたしは今回「理想の育児とは」を内観してみて、
”自分の考えてること”
”自分が大事にしていたいこと”
を観ることができました。
みんなにとっての結論があり考えがある。
ただ自分を苦しめる考えを採用していないか?
昔は良かった考え方が今の自分に合ってない、そんなことはないか?
問いかけられることで、考えてみて欲しいのです。
自分の選んだ道を、どうどうと楽しく生きていけますように。
内観のファーストステップにお勧め!