赤核脊髄路のまとめです。自分のために少しまとめてみました。


ネットより。
  中脳の赤核からすぐに交叉して,脳幹腹外側部,脊髄側索を下行する伝導路です。赤核とは上丘の高さにある左右1対の大きな神経核で,大脳の運動野とか小脳核からの線維を受けています。
  赤核脊髄路は,四肢の遠位筋に関与します。また,随意運動を行う錐体路の働きを助けて,関節の屈曲を起こす屈筋に促進的に作用しています。

脳卒中理学療法の理論と技術より
  赤核は上丘〜間脳後端にかけて位置する卵円形の赤みをおびた神経核である。赤核は大脳皮質運動野と上小脳脚からの小脳からの入力を受け、その出力を下オリーブ核と脊髄に送る。赤核は赤核脊髄路を発する大細胞部と、赤核オリーブ路を発する小細胞部から構成されるが、ヒトでは小細胞が主体であり下オリーブ核とのつながりが重要と考えられる。つまり、運動野と小脳の間に介在することで、赤核は小脳による運動制御に関わる。
 赤核を動眼神経根が貫いているので、赤核のあるところが障害されると赤核の障害に動眼神経麻痺を伴うBenedikt氏症候群を発症する。

{F78967EB-2E13-45B3-92B1-320704B4CB1D}
リハに役立つ脳画像より
{97A48729-9AD1-44A9-A28F-089F01C9A5A5}
中脳上部でのスライス。右MRI画像の6番が赤核。
リハに役立つ脳画像より


皮質赤核路は運動野から同側の赤核に終わる。赤核は小脳からも興奮を受けて、これを脊髄およびオリーブ核などに伝えて無意識のうちに筋の緊張および運動などを調整する。
森ら、分担解剖学2より