しばらく、更新をしていませんでしたが再開をしていきます。

先日みなさんご存知冨田昌夫先生から臨床指導を受けました。もっとも尊敬して影響を受けた先生です…

内反尖足の方ってよく見ますよね。そのせいで突っかかりやクリアランス不足からぶん回し歩行になり筋緊張がどんどん上がっていく…

余談ですが慢性期などで仕事をしていた際はよく見かけましたね。

回復期で今は仕事をしていますが、このような歩行の方には良く装具を使うことがあると思います。

内反尖足を抑えることで降り出しは良くなりますし、ADLアップにも繋がりますが果たしてその装具は本当に必要なのか?ということが今回の冨田先生からの教えです。


患者はステージⅤ、感覚障害重度、コミュニケーション問題なし。

分離はしっかりとしていますが、歩行では内反尖足が出ていたため担当は装具を付けていました。

なんで内反尖足が出るか?それは感覚障害から下を向き易く、そのせいで脊柱が後弯、骨盤後傾、歩行時の股関節進展低下、降り出しの減少からくるものが一つ。

さらに感覚障害からより強く感覚入力を求めたくなってなり、足をつく際にドスンドスンと床に足を叩きつけることことで筋緊張が上がることが二つ目。

その他細かい問題はいつくかありましたが…

根本を考えると大きな問題は感覚障害です。では感覚障害に対してはどうしていけばいいのか?

視覚と感覚を統合していくことが必要です。

足がどんな風についているか?どんな風に振り上げているか?を体が学ばないといけません。つまり頭で覚えるじゃなくて体で覚える!

視覚と体性感覚を一致するには四つ這いなどで周辺視を用いながら行うことがやりやすいです。

よく注視をするために足元を見てくださいといいますが視覚と体性感覚の一致には理にかなってるように思いますが…それは注視となり皮質優位の動きになり、歩行では無意識の運動なので効果はいまひとつです。また先ほど記述したように下を向くことは逆に悪循環を弾き起こす可能性があります…

注視すること、周辺視は違うんです。

そんな時はアクティブタッチ(※)の考えです。たとえ感覚が消失していても残りの生きている感覚で足の位置を感じ取れるようになればいいんです。

※ペンには感覚はないですけど指先でミカンの硬さはわかりますよね!
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改善するには適切なフィードバックが必要になりますよね。声かけもセラピストの大きな仕事の一つですよね。

装具係ということもあって、装具について考えることが多いですが…やはり装具を作る前に最大限やれる事をやることが大事ですね!

感覚障害患者は動作はやりにくいけど決して不可能ではない。これだけは覚えていきたいと思います。