福永哲夫先生の筋腱複合体の話。
上の図12と書いてある写真をみてください。立脚中期〜終期にかけて下腿三頭筋の筋電図が上がっているのがわかります。筋肉が活動していることごわかりますね。しかし、MG lengthは途中からアイソメトリックとなり伸長はされていないんですね。背屈はしているけど筋の長さは伸びていない。そしたらどこが!!?一番上の線を見てください。伸びていたのは筋腱だったわけです。
新人の頃上司に筋腱複合体のことを話されたことがあります。
えっ?筋腱複合体?なにそれ?
学校でもやりませんでしたし、聞いたことも無かったです。なので調べてみました。これがとても面白い。最近になって理解が少し?深まってきていまして、患者さんの歩行を見るときに意識をしているようになりました。
学校では、筋は伸びるて、腱は伸びない。っていうのを教わりました。
なのでジャンプでも、歩行でも下腿三頭筋は背屈位が強くなると筋が伸びて、底屈が生じる時(ジャンプする時、蹴り出す時)に下腿三頭筋は収集して短くなる。
これって当然の事だと思っていましたし、疑いも持っていませんでした。
福永哲夫先生はこの当たり前を崩した先生で、論文を読んだ時には習ったことと全然ちげーじゃん!!って驚きと、面白さを持ったことが印象でした。
まず、先生は足関節を固定した状態でTAを超音波で撮り、筋繊維の伸びをみました。足関節を固定しているので等尺性収縮になります。この場合通常なら筋繊維の長さは一定と言われています。しかし実際の超音波画像では明らかに長さが短くなっているのがわかったのです。
そして筋を強く収縮させるほど筋繊維が短縮しているのがわかったのです。
下の図がそれを表しています。
関節が固定していても、筋は短縮している。これは筋が縮んだ分だけ腱が伸びているからなのです。
今のはTAのでしたが、これは下腿三頭筋でも同じ現象がみられました。
また、短距離選手のレベルではこの腱が柔らかい人のほうがタイムがいいことがわかったのです。
これを臨床でどういかすか?これを考えるとやはり歩行の蹴り出しの改善に適応出来ると考えることが出来ると思います。
上の図12と書いてある写真をみてください。立脚中期〜終期にかけて下腿三頭筋の筋電図が上がっているのがわかります。筋肉が活動していることごわかりますね。しかし、MG lengthは途中からアイソメトリックとなり伸長はされていないんですね。背屈はしているけど筋の長さは伸びていない。そしたらどこが!!?一番上の線を見てください。伸びていたのは筋腱だったわけです。
これが伸びた反動で急速な底屈が生じて蹴り出しになってくるんですね。蹴り出しがなくてフットクリアランスが悪いから底屈筋を鍛えましょう!意識して底屈筋働かせましょう。っていうのは違うんじゃないですかね?
しっかり筋腱複合体を伸ばしましょう。背屈を出しましょう。
それに速い収縮が求められます。両足で立って軽く上下にジャンプしてしっかりと速い伸長短縮が出来ているか?
そんな評価を行い、その点に対してアプローチをした後は蹴り出しも良くなることを経験します。
片麻痺で背屈が出ない人では装具を着けましょう。それは間違いではないと思います。しかし装具を使わないでももしかしたら降り出しが改善するかもしれません。装具を作成する際にはその人の潜在能力を最大に引き出せているか?その点に注意しなければなりませんね。
筋腱複合体どうでしたか?これは知っていて確実に使える内容だと思います。ネットでも直ぐ出てきます。是非皆さんの意見を聞かせて欲しいです。