皆さんご存知の冨田昌夫先生。かなり有名な先生ですの紹介は必要ないかもですが、ptとなったあとスイスで修行し、日本に持ち帰りパーセプションやステップ・トゥ・フォローなどの和訳など行った方です。日本のリハビリ会に大きな影響を与えた人で、尊敬する大大大先輩です。先生の前では言い訳は出来ません。「患者さんのために最大限努力をしたか?」その答えに胸を張って答えられるようになるために本日からまた気を引き締めていこうと思います。

まずは、感覚と運動ということをまとめていきたいと思います。ご存知の通り感覚器から入った情報は後根から上行していき視床、一次感覚器野へと終わります。下の写真で確認して下さい。

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これらの経路を通って感覚を感じているわけですが、座る、立つ、歩くこれらの日常生活を送る多くの動作を行う時には特に意識していなくても感覚が入っており、無意識で運動を調節しています。

しかしリハビリの場面では、「感覚が悪いから、動作行えない、調節出来ない。そのために意識をして運動を調節しましょう。」という声掛けをしているセラピストがいませんか?(僕もまだまだですか…)これは大脳皮質を使い、つまり錐体路を使用しての意識的な運動をにて調整を行いましょう。ということです。でもこれは矛盾していますよね?

多くの運動は無意識に感覚を受け取り、無意識での調整を行っている。しかしリハビリでは意識的に運動の調整を行おうとする。

言い換えれば無意識的な運動は内側運動制御(昔の言い方では錐体外路?イコールで使っていいのか言葉の定義があいまいですが…)で行いたいのに、意識的に外側運動制御を賦活させる。

これでは矛盾していますよね。良くなる人もいるかもですが疑問を持つ事が大切ですよね。