次回公演で共演する飯村勇太さん出演、十数年前に共演した林将平さん主催
S.H.Produce『お気に召すまま AS YOU LIKE IT』を観劇してきました。
久しぶりのTACCS1179、いつ来ても綺麗で素敵な劇場です。

観劇前は「シェイクスピア作品だから難しそうだな」と思っていたんですが、とても面白く分かりやすく脚色されていて、2時間15分があっという間でした。

シェイクスピア作品は悲劇の印象が強かったのですが、ハッピーエンドの喜劇もあるんですね。勉強になります。
原作が気になる…。
 
古典ならではの長台詞や台詞回しを自分の物にしていた役者さんたちの技量にも感動。
女性陣はみんな可愛いし、憎まれ役なはずなのにどこかチャーミングだったり、どの登場人物もとても魅力的でした。
個人的には鹿ネタが好きすぎて思わず笑ってしまいました。「森に謝れ」も好き。と言うよりジェークイズが好き。
アミアンズとは結局どうなったんだろう。ハッピーエンドだといいな。
家族物に弱い私は、不当な扱いを受けていたオーランドーが兄オリヴァーを許し、それに対しての心からの「ありがとう」に感動しました。
ずっといい子のシーリアは可愛いし、小悪魔ロザリンドも可愛いかった。
それぞれの恋模様、悲しい結果になってしまった人もいるけど、それでも登場人物みんなが幸せになれて、私も幸せな気持ちになりました。
 
「お気に召すままの人生を」
人生という舞台で主役として、誰かの舞台の登場人物としてお気に召すまま生きていく。
今のご時世でなかなか窮屈な生活を強いられているけれど、きっと演出の一つに過ぎない。
その中でどう自分という役を生きていくか。お気に召すままって素敵な言葉ですね。
 
劇場でお芝居を打てること、劇場でお芝居を観れることがこんなに幸せで贅沢な時間だったんだと改めて感じることができました。
素敵な時間をありがとうございました。