図書館でふと目に留まって借りてきた本。

「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾



 

 

ドラマ化もされたんですね!

 

最近なんだか、家族モノというか、親の愛的な小説に当たることが多いんですが、この本でもそれをヒシヒシと感じました。

私、内容も知らずにジャケ買い、題名買い、作家買いをするタイプなので、どんな本なのかは読んでから「はぁ〜」と思うタイプなんです。

でも、本って不思議なもので、その時その時の自分に必要なものと出会うというか、目につくものが何か「導き」のような気がしていて。

 

これは完全に「親子の愛」ですね。

 

東野圭吾さんの著者にはスキーなどウインタースポーツを題材にした作品が多くあると、最近連続して読み漁って気づきました。本書も、スキープレイヤーの親子が主人公です。

 

以下、あらすじをAmazonから引用…。 

 

スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。超人気作家の意欲作!

 

緋田父の娘への愛情、風美の本当の父親の風美への愛情、遺伝子がスポーツに向いているからと自分の意思ではなくスポーツをすることになった伸吾の父親の息子への愛情、、、

 

いや、さらに言えば、息子のために過去の不義理を晒してでもと決死のお願いに来た父親の行動、これも愛ではないだろうか。(ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが…)

 

今回父親ばかりだったけど、親って本当に、子どものためならなんでもしてあげたいと思うものなんですよね。

親の愛って、すごいな。

 

東野圭吾さんはご自身にお子さんはいらっしゃるのかな。(調べてみたけれど、離婚歴はあるもののお子さんの有無については分からず)

 

こういう、親の愛系の話はあまり若いうちに読んでもピンと来ないと思うので、自分が子を持つ年齢になってからとか、親元を離れて親に感謝するようになってから読む方がグッとくるかもしれませんね!

 

 

中古は安い。