Xを何気に眺めてたら、話題になった「いただき女子りりちゃん」のマニュアルの一部が流れてきたんです。

 

「お昼におにぎり食べたよ」

「食費は1日500円で十分」

「あからさまなブランド品は持たない」

など、お金がかからない女なことをアピールする

 

ってポイントがあって、ビックリ!!!

 

私、バリバリのY2K世代なもので、

当時の CanCam とか JJ とか、分かりやすいブランド品で武装していかに「高い女」に見せるかみたいな、りりちゃんとは真逆の、いわば「高嶺の花作戦」だったんじゃないかと思うんですよ。

バブルの時代からの名残だと思うんだけど、

要は、セリ。

男の競争心を煽って「こんなにいい女と付き合いたい」「そのために頑張る」っていう気持ちと、女子の「今が旬の時期」「旬の時期に(見た目の)自分の価値を高める」がうまく競演していた時代。

 

りりちゃんのターゲットである「おぢ」って、私が付き合ってきた世代の男性だと思うんだけどなぁ。

「おぢ」と私、同じY2Kを経験してきているはずなのに。

私が付き合ってきた世代の男性は、まだまだ「男が稼ぐ」っていう気持ちが強くて、女の子に「すごーい」って持ち上げられて、持ち上げられたくて、頑張って、頑張って、24時間働いて、みたいな。

まぁ、りりちゃんのターゲットである「モテないおぢ」は、「高嶺の花を捕まえる」っていうガッツなんてないまま「おぢ」になっちゃった人たちなので、世代が一緒でもあぶれちゃったパターンなんだろうけど~。

コギャルのこと可愛いなと思いながらも、そんな世界には縁がないと積極的に行けなかったであろう若いときのおぢ。

CanCam的なエビちゃんOLを横目で見ながら、合コンにも行ったことがない若いときのおぢ。

 

 

結局さ、マニュアルに出てくる男性の「庇護したくなる」感情を上手に使ってお金を引き出すのって、商売でも恋愛でも結局同じなんだよね。

 

昔から、芸者だったりママがいるようなクラブだったりキャバクラやガールズバーが形態を変えながらも永劫なくならないのも、男性が女性からの「すごーーーい」を求めてるからじゃないの?

ただただ、肯定してくれて頑張ってるね、お気持ちわかります、って寄り添ってくれて、目を見つめて「すごいです」って言われて満足してちょっと現実逃避するのにお金払ってるんでしょ。

 

それが、いつの間にか「あの店に行ってあげないと」みたいになってるんでしょ。

 

自分がその店でお金使うことが、その子のためになってるって思うから通うんでしょ。

どうせどこかでお金使うならその子の売り上げに貢献してあげたいとか思うわけでしょ。

 

でも、それって人間の情として男女ともにある感情ではあると思うんだけれど(ホストも然り、馴染みの店を応援する常連さんも然り)、男性ってなんでもだけど「この店」って決めたら同じ店を長く使う人が多いんですよ。

 

服屋で働いてた時、店長も言ってたし、自分でも痛感したけれど、男性のお客さんは「この店」って決めたらもう本当に年単位、十年単位で長いこと通ってくれるし、なんなら服はここでしか買わない、っていう人も出てくる。

美容師さんも飲食店も、絶対思うところあると思うけれど、あちこち行ってみたくなるのは絶対に女性。男性はかなりの高確率でリピーターになったら離れない。

 

そういう意味では、男性の方が「情」があるのかもしれない。

(面倒くさいだけかもしれないが。)

 

「ファンを作る」というのはどの商売でも大事なことだと思うけれど、勘違いされないような「ファン」を作っていくことってまた難しいよなぁ~と思います。

 

私は、自分が結構勘違いされちゃうタイプで、服屋のときもお客さんの男の子に勘違いされちゃったり、パーソナルカラーーアナリストの練習してた時は練習台になってくれた友達の知り合いの男性から、2度目に会ったとたんに「結婚を前提に付き合ってください」とか言われたり(いやいや、一緒に食事さえしたことないし、私の何を知って申し込んできたのか不明。)、ほかにもいくつか勘違いエピソードあるんだけど…。そういうつもり全くないけど反省ですわ。どちらかというとりりちゃん的なマニュアル書けるわ。さんま御殿でウケそうなエピソードあるわ、って思ってた。笑

そういうわけで、対個人の男性に対する可能性がある職業は、ちょっと向いてないかもなって思ったりもした。(逆に向いているのか!?)

 

そう思うと、芸能人って大変よね。

 

 

 

しかし、最近の若者は恋愛とかから遠ざかっていて、そのくせ女性にも稼いでほしい。デートは割り勘で。そういうの、私には理解できないんだけど好きな人にこれこれしてあげたい!っていう気持ち自体も薄れてるのかな?

それとも、そういう気持ちにもまだ到達できてないくらい幼いのかな?

 

日本が貧しくなっている原因、これも一つだと思うんだけどね。

ガンガン稼いでガンガン使って、女も侍らせて、っていう世代が頑張ってくれていたからこそ経済成長できてたんじゃないのかなぁ~。

若者が保守的で、いかに楽してお金を稼ぐかしか考えていなくて、ある程度で満足ですみたいな向上心失ってる人も増えて、、、

美容師さんが言ってたけど、「先輩に張り付いて、残ってでも練習して、技術を見て盗む」っていう気概のある若者が激増したって。ハサミ一本で勝負!っていう人が減って、簡単で見栄えがするカラーリングとかの方に逃げちゃうって。

それって結局は向上心とは違うよね。「俺は俺の得意分野で輝く」っていうのを言い訳にした逃げだったりもするよね。
そもそも若い人口が減っているっていうのに、逃げ戦法の人が多くなるのも、成長妨げてる要因なような。

 

 

ちょっと話が変わりますが、

 

私は母親に、学生時代から「送ってくれて奢ってくれる男としか付き合うな」って言われ続けてきたんだけど(車社会の田舎だったせいもある)

やっぱり親の言葉って大きいんだよね。知らず知らず、男を選ぶ時の基準になってた。

 

私の中では、男の人はお金をかけた分だけその女を大事にすると思ってるんです。

アナタだって、大枚はたいてエルメスのバッグ買ったら大切に扱いませんか。

それと同じで、ある程度比例すると思ってる。

(そりゃあ中にはエルメスをコレクションする人もいますよ。それは、バッグでもたとえでも同じ)

 

なので、奢らない=奢る価値もない、だと思う。

最初から、奢れる範囲の店を提示すべき。

こんな安い店、って思われる女ならそもそも価値観が合わない。そんな女はやめておきましょう。

私だったら、勝手に決めた高いお店で割り勘されるより、安いお店でも御馳走してくれたほうが好感度高い。

 

それに、付き合う前から「親が、送ってくれて奢ってくれる男としか付き合うなって言うんだよね~」って言っておくと、親に大事にされてるんだな=下手なことできないな、っていう感じにもなるし、

付き合うならその条件をのんだうえでのお申込みなのでミスマッチがない。

 

そういうわけで、私は、(たとえ電車でも徒歩でも)送ってくれて(いくら安いお店でも高いお店でも)奢ってくれる男としか付き合ったことがありません。

もちろん「今日は私が払うよ」はあるし、プレゼント送るのは大好きなので、いただきだけの女子ではありませんでしたが。

 

自分を大事にしてくれる人と付き合いたいなら、自分自身で自分を下げないことが大切だよね。

(いただき女子マニュアルは「食費1日500円ですむんだ~」と言いながら、500円しかくれない男とは付き合わないところが自分を下げていないのですごいと思う。私と付き合いたいならこれくらいしてくれて当然だよね?ってのが、引きの場面でも見えまくっているのがすごい)

 

さて、自分の息子と娘には、どういう彼氏彼女選びの教育をしていくべきか。

悩ましい~。

 

話があっちこっちしましたが、読んでくれてありがとうございます。