「電通」って会社、田舎者の私はよく知りませんでした。

唯一目にしたのが、学生時代に一文字も逃さないように読んでいたファッション誌(CanCamとかだったかな?)のスタイリストの亀恭子さんが結婚した特集記事で「お相手は電通マン!」とか書いてあって、そこで初めて知ったような。

 

亀恭子さんは、スタイリストデビューのきっかけから勝手に応援していて、実はすっごいファンだったのでそんな細かい記事まで読んでいた記憶。今ネットで探しても全然出ないけど。

というのも、亀恭子さんってファッション業界でもない普通のOLさんから、雑誌の公募で業界人の目に留まって突然スタイリストとしてデビューされたまさにシンデレラストーリーだと思ってたんです。当時スタイリストに憧れていた私は、地方からそれを羨望の眼差しで紙面を通して見ていたわけです。そういうわけで、かなりコアなファンだったのでそんなことまで覚えてるんですけど。

 

結局私はスタイリストに憧れていたけれど、知らず知らずの田舎の長女としての呪縛:実家を離れるなんてありえない、とか女の人が昼夜ない激務するなんて無理、とかいう固定概念からスタイリストへの夢には一歩も踏み出すことなく無理な理由を見つけて蓋をしていたのでした。(これが中学2年くらいから大学初期まで)

 

その後、特にやりたいこともなく、人生でこれをしたいとかもなく、ただただ、仕事はお金を稼ぐためのものと思っていたので一般企業に就職します。

しばらくして、いろんな呪縛から解放されていき、地方の小さなセレクトショップで働くこととなり、そこがなかなかの癖のあるお店だったのでにわかスタイリストみたいな仕事ができました。実際にローカル雑誌のスタイリストさんがリースに来るようなお店だったので、「本物のスタイリスト」さんに会えたこともテンション上がった記憶。

 

はい、「電通」の話から脱線しまくりました。

 

そんなこんなで、最初に就職した一般企業でOLちゃんしていたときに地方電通の人と合コンしたこともあったけれど、それでも「電通」なんて何してるのか知らなかった。

 

今ではいろいろあって、派遣だけど同業で働いたこともあり電通については割と詳しい(笑)

そして、「電通」ってだけでネット民からすごく特別な目で見られて妬まれることにも詳しい(笑)

若い女の子が過労とパワハラとセクハラで自殺したときにも、世の中は憎き電通にこれ見よがしにバッシングしていたけれど。

昔は高給取りの代名詞みたいに言われていたけれど、正直、2000年代に入ってからは私がいた日系証券の方が年収良かったんじゃないかと思うんだけどな?

それよりもっと、外銀とか外コンとかの方がお給料いいと思うんだけど。

実際昔遊んでた外銀マンはリーマンショックの前のプチバブルの時、年収が億とかあったし。(推定30代で)

電通で、お給料だけで億もらってる人はいるのか知らないけどいたとしても相当なご年齢の方だけかと思います。

 

この本にも書いてあるけど電通ってコネ入社が多くて、そもそものお金持ちが相当数いる。

会社からのお給料だけじゃなくて、実家が太い。

それもやっかみが増える原因かと思うけど、ネット民が「電通」一括りにして悪口言ってるの見ると「この情弱の田舎者めが!」って思ってます(笑)

 

まぁ、とはいえこの本も、タイトルに「電通」って入ってるだけで目を引くんだから、大したもんだよなと思いますが。

 

この本を知ったきっかけはヤフーニュースの下の方に出てくる記事でたまたま見つけたからなんだけど、その日に本屋さんに行ったらちょうど平積みされていたので一気に読みました。

 

 

「24時間働けますか」のリゲインのCMの時に現役バリバリだったような著者。

私そのころ小中学生だった気がするんだけど。

というわけで、もう60くらいの方かしら?

まぁ、退職しないとこの手の暴露本は書けないよね~と思いつつ読み始め。

 

ネタバレになるけれど

広告業界あるあるが詰め込まれていて、広告業界を知りたい方にはとっても良いかも。

著者は電通一社しか会社員経験ないっぽい(関連会社への出向はあるようだけど、所詮同系列)ので、他社比較ができないんだろうけど、他社から見ると本当にいろんな意味で異常な会社ですよ電通さんは。

しかもこの方、とっても良い時代に若手サラリーマン経験されているので、ここに書かれていることと今の実態は結構乖離してる。

なんていうか、居酒屋でおっさん相手に過去の武勇伝聞かされてるみたいな?そんな本です。

私はおっさんの武勇伝聞くのが好きなタイプなので面白かった。

 

人生のピークを語るのって、楽しいよね!

うん、わかる~!

しかも、飲みながら周りの何人かに語るだけじゃなくて、こんな本にして世の中の人に広く語れるなんてすごいじゃん!

 

って思うんだけど。

 

最後まで読むと、そう来たか!って感じで、

健康も家庭も仕事もすべて失った著者に対しての何とも言えない気持ちとともに、この人はそれでもずっと、輝いていた思い出を胸に生きていくんだなと思って。

 

人生ってなんだろうね。

 

っていう大きなテーマに気づいてしまったわけです。

 

うん、深い。

 

ほんと、人生って何だろうね。

私は最後に何を思い出すんだろう。

私の人生のピークはどこだったんだろう。

自分も自伝を書くとしたら、一体どこが一番盛り上がる部分なんだろう。

 

私はだいたい楽観的なのもあり、人生今が一番楽しいと思って生きているタイプなので、今も今が一番楽しいんだけど、それってピークがないんだよね~。

これから迎えていくのかしら~??

 

大器晩成型ですって昔から占いとかで言われてるから緩く信じてるけど、大器いつくるんだろ。死ぬまでにくるかな?(笑)

 

興味あったらどうぞ読んでみてね!

 

 

写真は関係ないけどスタバの桜シリーズです。

かわいい…

買おうかな…

揺れています。