先日からご紹介している本たちをようやく読み終えました!

 

 

 

「DIE WITH ZERO」とそれにかなりインスパイアされた「90までに使い切るお金の賢い減らし方」

後者は、人生の先輩と飲みに行って話を聞いている感じね。私、そういうの好きです。

やっぱり、年長者の実体験に基づく意見ってだいたい合ってる。

老害って思う人もいるかもしれないけど、やっぱり貴重。

 

さて、どちらも読んで思い返してみると、

「お金を貯めて死んでも仕方ない」「生きているうちに上手に使え」「モノより思い出」

雑にまとめるとそんな感じです。

 

私の実家の家族はどちらかというとお金に対して「DIE WITH ZERO」的な考えに近くて、

おじいちゃんもほぼ使い切って死んでいった。

おじいちゃんは経理で生きてきた人間だから結構細かかったらしいんだけど、細かいし、母曰く【ケチ】な割には、おばあちゃんの道楽(日舞)にお金使われるのにはあまり口出ししなかったり、息子(私の父)が散財タイプでもお金の教育は全くせず、自分も自分で株で散々損して、私たち孫にも家を出るときには100万円ずつポンとくれたりして、そして遺言も何年かに一回書き換えてしっかり残していて、自分のお金についてすごく「上手に」していたというのが私の感想。

最後には通帳残高見て「俺の年金はどこへ行ったんだろう」って言ってたけど、変に残ってたら悔いがあって上手に死ねなかったわね、って思うくらい。

 

88歳の時には「米寿の会」とかいって、親族全部集めて自分の生前葬みたなパーティーやって、もちろん主催の自分が全部お金払って遠方の人には交通費まで渡してた。

ほんと、葬式なんて自分で仕切れないんだから、自分で仕切れるうちに好きな人と会っておくお別れの会みたいなのは素晴らしいよね。そうやって、自分でも思い出作って、来てくれた人も時折思い出してくれるんだったら本当に良い使い方!

自分のためにたくさんの人が集まってくれることなんて、結婚式か葬式しかないですからね!

そんでもって葬式は、自分主役なのにその場を認識する存在で出席できませんからね!

 

おじいちゃんは本当に幸せな人だったなと思うわ。

 

そんなおじいちゃんを義理の父として嫌っていた母ですが、

母も母で、「お金なんて残しておいても仕方ない、生きてるうちにあげたら感謝してもらえるのに」っていうことを常々言っていて。

とりあえずまだ何年生きるかわからないから全部はあげられないけれど、と言いつつ、実家に帰ると全てもてなしてくれて、交通費もくれます。(子どもたちも交通費かかるようになったからマジありがたい。)

先日は弟たちとディズニー旅行に行ってたし。

そういう「思い出」として孫たちに記憶されていくように使っていけるのなら、いいなぁと思います。

 

父・・・とおばあちゃんは・・・

「DIE WITH ZERO」どころか「宵越しの金は持たねぇ」タイプなので、すーぐ誰かに奢ってきちゃうしお金の管理全くできてないんだけど。なので、ある意味ZEROです、常に(笑)

 

そういうわけで、私も割と昔から、「お金は天下の回り物」だと思っているタイプ。

必要なら、稼げばいい。

足りないなら、我慢すればいい。

 

「お金の賢い減らし方」の本で筆者は最後に、もったいない・やめた方がいいお金の使い方として「見栄」「義理」を挙げています。

人に羨ましがられたいがために使う「見栄」のお金はもったいない。確かに、この年になると思います。

「義理」もね。お付き合いも、不要ならしなくて良いと世間が認めてくれる時代になってきたのが本当に嬉しい。

結局は「人からどう見られるか」を気にしすぎるなという事ですよね。

他人軸ではなく、自分軸で幸せを決められるように。

そろそろ、子どもたちの世界が広がって、人からの見られ方を意識するお年頃になってきました。

それはそれで大事な成長の過程だし、そうやって身なりとかに気を遣うようになるのはいいことだとは思う。

けれど、過剰に人からの見られ方を意識しすぎるのではなく。

そんなことに注力するのではなく。

自分軸で楽しみを見つけてほしいなと思っています。

SNS時代で、余計、人からの評価を気にする人と、自己満足の境界線が難しくなっている気もするし。

 

結局は人は承認欲求で生きていると思っていて、私だってこうやってブログを書いていて「いいね」がもらえると嬉しいし、誰かに読んでもらいたいと思っているから書いている。

だけど、「盛って」まで「いいね」をもらいたがるようになってはいけない。

このあたりが、難しいところですよね。

 

筆者は、お金よりも大切なものはこの4つだと言っています。

 

  • 時間
  • 信用
  • 健康
  • 幸福感

 

いろんな経験をされた人生の先輩に言われると、重みがあるわ~。

 

「幸福感」については本当に、難しい。

さっきの「承認欲求」と結びついている。

 

やっぱり人間って誰かの役に立つために生きているし、「ありがとう」って言われると嬉しい。

「ありがとう」って最高の承認じゃないですか?

 

子どもたちには「人の役に立つ人になってくれ」とでも言っておこうかな。

どんな小さな「ありがとう」でもいいから、感謝して感謝されて生きていく人生は、明るく素晴らしいものだと思います。