Jellicle Diary

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海外取引支援、通訳・翻訳サービス、英語指導を提供しているJellicle(ジェリクル)の代表のJellicleな日記です。

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こんにちは。

先日、中国駐在3年、インド駐在2年の経験を持つ弟1号と話をしていた時に、弟が「我々兄弟は破天荒親父のおかげで子どもの頃から意外と多様性の意識が身についているのではないか」と話しだしたんです。

私は父のことを、もし、全日本破天荒選手権があれば、近畿代表ぐらいにはなれると思っているのですが、そんな特異なセンスで生きている父は、よく海外旅行に連れて行ってくれました。とは言っても家族旅行なのに、リゾートホテルに泊まることは少なく、ローカル文化につっこんで行くようなバックパッカーがするような旅行でした。弟1号はそのバックパッカー系家族旅行で起きたハプニングや父の破天荒な発想が仕事にも役立つことが少なからずあり、ビジネスのいざという場面でがんばれたというのです。

 

中でも、約30年前の韓国旅行の話は大盛り上がりでした。

 

大晦日を翌日に控えた12月30日、父は突然「明日から韓国行こか!」と言い出し、No と言う選択肢など与えられていない母と三兄弟は急いでパッキングをしました。

 

31日の朝から一行は新幹線で下関へ向かいました。なぜなら、この時はフェリーで釜山港を目指すというのが父の計画だったからです。

なんでや。なんで飛行機じゃないねん。。。と心の中でツッコミながら下関へ。

まあ、前日に決めた旅行だから、飛行機も満席だったのかもしれません。

当時、下関/釜山間には確か「ドンノウ」とかいう韓国のフェリーが就航しており、それに乗り込んだ礒田一家。一歩船の中に入ると、もうそこは韓国の空気でした。

 

今でこそ、韓国はお買い物やグルメ、KPOPに韓国ドラマとすっかり洗練されたイメージで、韓国ファンの方も多いですが、30年前の韓国はまだまだこれから発展する国で家族で楽しむ観光スポットも決して多くはありませんでした。ちなみに弟2号は、30年前の韓国のイメージのまま、最近韓国に行ったらあまりの発展のすごさに「腰を抜かした」と言っていました。

当時中1だった私はそんなまだまだ「ワイルド」な韓国の空気を感知して、ちょっと緊張したのを覚えています。

 

船に乗り込み荷物を置きに行ったわけですが、そこは―

なんと雑魚寝エリア!

思春期の女子にとって外国人と雑魚寝するということが、どれほどハードルが高いか分かって頂けるでしょうか。別に韓国の方に偏見があるとかじゃないんです。でも自分で選んだ旅先でもなく、自分で選んだ船でもない中で、外国人と雑魚寝はさすがに予想を超えるオプションでした。

 

破天荒親父に文句を言える訳もなく、黙って言われるがまま雑魚寝エリアに荷物を置き、では、お風呂にでも入りますかということで、私と母は女風呂へ、父と二人の弟たちは男風呂へ。女子チームがお風呂から上がって雑魚寝エリアで休憩していると、どこからともなく「おとうさ~ん!おとうさ~ん!」と幼い子どもの声が聞こえてきます。声の主は当時3歳か4歳だった弟2号でした。広くはない船の通路をあちこち弟2号を探して歩き、やっと弟2号を発見した時、、、弟2号はすっぽんぽんでした!どこでどう父とはぐれたのかは忘れてしまいましたが、ほとんどの乗客が韓国人という中、すっぽんぽんで船の中を走り回っていた弟2号の姿は今でもまぶたに焼き付いています。旅の初日からこんな調子で、新年を船の上で迎えたわけです。

 

釜山港に到着してからも、今では考えられないあんなことやこんなことがあったことを思い出しながら兄弟で大爆笑したわけですが、そのお話はまた次回。お楽しみに!